カウンセリングとは何か

カウンセリングとは、平たく言えば「カウンセラーと喋る」ということです。医者なら薬を出し、鍼灸師ならハリを打ち、整体師なら身体をほぐすでしょうが、カウンセラーは話をします。話をすることに特化したプロフェッショナルがカウンセラーです。

お話を伺いながら、疑問に思ったところはカウンセラーが聞いて、話をまとめつつ、困った所を具体的にどうやって解決していくか整理します。

いらっしゃる方の中には、「話をするのが苦手だ」、「何を話したらよいか判らない」という方も沢山おられますが、ほとんどすべての方と会話は成り立ちます。

カウンセリングと普通の会話の違い

たまに言われることですが、カウンセリングと普通の友達との会話は違います。みなさんも友達に愚痴を話してすっきりしたことはあると思いますが、そのことと同じではありません。
まず、カウンセリングではカウンセラーの意見を押し付けることがありません。通常の相談の会話では何かのアドバイスを受けることがしばしばですが、カウンセリングにおいてはそのようなアドバイスは基本的にありません。むしろ自分自身で現在の状況をもう少しマシにするような建設的な行動を取れるにはどうすれば良いかを、自分で思いつくお手伝いというのがカウンセリングの主な作用です。
次に、カウンセラーは、イライラしたり、ムッとしたり、話の内容に引いたり、「それは違うよ」と否定したり、憐れんだり同情したりしません。とりわけ重要なのは、どんな人がどんな話をしようが話をしに来る人を「好きになったり嫌いになったりしない」ということです。
では、カウンセラーはどんな心持ちで話を聞いているのかと言われると、それは「興味を持って聞いている」ということになります。

最後に普通の会話とカウンセリングの違いは、「構造がしっかりしている」ということです。構造というのは耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言えば自分の抱えている問題を何とかするための話の筋道が、良く通った会話になるということです。いらっしゃった方が話し上手であるなしにかかわらず、カウンセラーの技術によって、話の構造がしっかりしますので、ご安心ください。

最初のカウンセリングで行われること

最初のカウンセリングですることは、「何を困っているのかはっきりさせること」です。
困った事態に陥って時間がたってしまうと、色々な事が絡まって来たり、大事な事とそうでないことの優先順位があやふやになりがちです。
そういった困り事は普通は身近な他人などに話したり愚痴ったりしながら、少しずつ自分の中で整理していくものなのですが、特にこころの問題は他人に話して良いのかどうかためらわれることも多く、結局誰にも言えないままになってしまいがちですから、いっそうそのような混乱が起こってしまいます。
話を伺ったり、わからない所を尋ねたり、時には心理検査を行ったりしながら、カウンセリングを受けられる方が本当の意味で解決したい部分はどこなのかを探っていきます。

あるていど問題の枠組みが見えた段階で、それらの問題を解決するためのやり方を色々提示する事が行われます。特に絡み合う複数の問題がある場合は、どの問題から解決していきたいかを決めて頂きます。
何から取りかかっていくかを決めるということは、なかなか難しいとお考えになるかもしれません。しかし、これまでの時間でおよその枠組みがはっきりしてくると、それに従ってまず何に取り組むべきなのかもよりはっきりしているのです。

カウンセラーと来談者が共同作業で、困りごとの全体像を把握しながらの長期目標を立て、とりあえず今から何に取り組んでいくか短期目標を設定します。カウンセリングにおいて上手くいく・上手くいかないの差が出るとしたら、この「共通認識を持って全体の中のある何かに取り組むことにする」という焦点化こそが、まさしく以後のカウンセリングの命運を分けることになります。

この整理と焦点化の段階で、CBTセンターでは「認知(自分の内側とのやり取り)」と「行動(自分の外側とのやり取り)」という二つの側面から困りごとをとらえていくことになります。すでに自分の問題は判り切っているという方でも、その二つの側面から問題を再び整理しなおす事が、問題解決の新たなカギになるのです。これらに関して詳しくは「認知行動療法」を参考にしてください。

カウンセリングのスタンダードな流れ

カウンセリングにいらっしゃる方々の悩みはかなり多岐にわたっているため、オーソドックスなやり方というものは存在しないのですが、いくつかの例をあげてみたいと思います。
例えば、ある方とのカウンセリングでは、毎回課題(ホームワーク)が出されています。カウンセリングの最初は季節のあいさつから始まり、前回のカウンセリングから今回までの間に特筆すべき出来事がなければ、課題のフィードバックが行われます。
認知行動療法においては、課題はごく初期の1,2回を除いてほとんど来談された方が自分で設定する事になるので、それらの課題がまさしく本人の困りごとを解決するものになっているかどうかを、来談者のフィードバックを受けながら専門的にチェックします。
課題を通じて考えた事や変化したことなどの中で、さらにもう少し深めていきたい事がある場合は、それぞれのニーズに合わせてもう少し違った設定で課題に取り組んでもらいます。
あるいは、並行して異なる問題に同時に取り組みたい場合などは、そちらについても時間を割きます。
カウンセリング時間が終了に差し掛かるころ、本日のカウンセリングを簡単にまとめ、内容の希望や次回のカウンセリングで取り組みたい事などをお伺いして、次回までの課題の設定を行う事になります。

初めてカウンセリングを受ける方のために、初回質問票とBDIを用意しました。この二つを書いて来ていただけると5~10分ほど時間が有効に使えます。

各種カウンセリング

CBTセンターでは利用する様々な人のニーズに合わせて、各種サービスを提供しています。
滋賀・福井県内はもちろん、京都、大阪、兵庫、三重、奈良あたりの滋賀近辺の近畿・関西あたりからもお越しいただいています。お気軽にどうぞ。