A社の場合
これまで実際に依頼された内容や、そのアウトカムについて事例的に書かれています。
A社へのかかわりとその変化
A社は1000人規模の、主にサービスを主体とする企業です。これまでに20人弱の休職者を取り扱いましたが、ほとんど全員復職され、現在も元気で働かれています。
A社の規模になると、年に数人新たな休職者やその予備軍が出現する事が予想され、実際にそれらの方への対応が中心となっています。
A社のメンタルヘルスに関する対応のシステムはコンサルテーションを受けて年々整備されてゆき、かなり早期発見、治療がなされるようになりました。
その後3年の契約期間を経て「休職届が提出されてからの対策」という後手に回る事が減り、そもそも休職に到らず回復する例や、休職しても長引かないようになりつつあります。また退職者、自殺者も減りました。
A社の改善ポイント
- 休職者が減り、メンタルヘルスに関する諸経費が削減された。
- 長期休職者がいなくなった。
- 休職や復職に関して人事・労務関係者のコントロールが効きやすくなった。
- メンタルヘルスに関する相談の敷居が下がり、相談しやすくなった。
- 医療機関との連携が容易になった。
カウンセリングを受けた人の感想
- こんなに話をきちんと聞いてもらえたのは、初めてだ。
- お医者さんに自分の状態をどうやって説明すれば良いかが、やっと判った。
- 休職期間中にすべきこと、すべきでないことなどが整理された。
- 今までは休職を職場のせいばかりにしていたが、自分の問題点を見つめられてよかった。
- 今回の復職でようやく普通の自分で戻れる気がした。これまでの何回かの復職は焦って空回りしていた。