当センターのコンセプト

当カウンセリングルームでは、対人関係の問題やストレスによるこころのダメージから、回復し、身を守る手段を身に付けるために、カウンセリングを行っています。
健康な生活とは、五体満足であるばかりではなく、「本人が自分の意思で自分らしく生きるために人生をより良く過ごせる」という事を指しています。
カウンセリングによってこころの問題から回復する事を目指すだけではなく、自分の力でそのような健康を維持できるような、こころを健康を保って生活できるような仕組みを作り出すお手伝いを行っています。

当センターには三つのコンセプトがあります。

メンタルヘルスの啓もう活動

こころの時代と言われるようになっていますが、まだまだ「こころの専門家」にかかることには世間の抵抗や偏見があります。
実際我々は時にこころの健康を逸したり、回復したりと微妙なバランスの上で生活をしているのですが、それらのバランスの崩れは「性格のせい」、「自分が弱いから」、「AB型でまとまらないから」、「誰かのせい」、「養育環境のせい」、「周りのせい」などになって、メンタルヘルスの失調という観点からは見られないようです。
極端な話、「祖先の供養を怠ったから」、「宿命が大殺会だから」などと、この世ならざるモノへの傾倒をされることもしばしばです。
そこで、CBTセンターでは「市民や患者さん、働く人たちに研修・講演会を開く」、「しかるべき困りごとを抱えた人を、しかるべき専門機関へ紹介する」など、メンタルヘルスの啓もう活動や専門家の利用促進を行っていきます。

認知行動療法の施術

認知行動療法は健康を損ねている方はもとより、健康な方にとっても有益な心理技法の集積で、さまざまな分野で用いられています(参考:認知行動療法な何に効くか)
しかし、認知行動療法を施術されることは、日本のどの地域においても簡単ではありません。病院には心理士がいますが、ドクターが必要と認めたわずかな患者さんにしかカウンセリングは施術されません。
ほとんどの心理学の大学には認知行動療法を教える人がいませんし、ほとんどの大学の心理センターにも認知行動療法を施術する人がいません。
つまり日本では(もちろん滋賀でも!)認知行動療法は受けたい人が受けられる心理サービスではないのです。
そこで、CBTセンターでは求める人に認知行動療法を施術する、認知行動療法中心のカウンセリングサービスを行っています。

認知行動療法の普及

上でも書いたのですが、認知行動療法はその有益性に比して施術者の人口があまりにも少ない治療法です。
そこで、CBTセンターでは認知行動療法の普及を目的として、全国で認知行動療法についての勉強会・研修会・講演会・ワークショップを積極的に開催してゆきます。またインターネットやホームページにおいても認知行動療法に関する情報提供を行います。
あるいは他の主催者のものでも認知行動療法については広報していく所存であります。
それらの普及活動は現在「一般社団法人CBTを学ぶ会」としてまとまっています。