認知行動療法を実践的に学ぶ研修生

CBTセンターでは認知行動療法(CBT)の施術について、短期間で詰めて教わりたい人に向けて、研修生制度があります。

研修生とは

CBTセンターの研修生は、講義、陪席、スーパーバイズなどを総合的に学べるシステムです。
研修内容は各研修生の立場、能力によって異なります。
研修生制度は基本的に3か月が1クールになります。
対象は有職専門家で、週に1回、数か月に渡ってCBTセンターを訪れることができる人になります。
CBTセンターが受け入れられる研修生の限界は、若干名です。

研修場所

滋賀CBTセンター(滋賀県彦根市)、または京都CBTセンター(京都府山科区)

研修場所

滋賀CBTセンター(滋賀県彦根市)、または京都CBTセンター(京都府山科区)

研修コース

初級者向きコース

認知行動療法の施術をモニター越しに陪席できます。本や研修では学べない認知行動療法施術の実際を直接見学できる機会となります。また、陪席後はセラピストと質疑応答が可能です。

中級者向きコース

陪席に加えて、ロールプレイ、模擬面接などを通じて、実践的なトレーニングを行います。また認知再構成法や曝露反応妨害法に関する実践上のコツなども実地に教えられます。

実践コース

OJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)として、CBTセンターのケースを担当して頂き、毎回の面接について指導が受けられます。

精神医学・認知行動療法講座

精神医学の基礎と、気分障害・不安障害に対するCBTの基礎をWEBで学ぶ

過去の研修生の感想

研修の内容と感想を書いてもらいましたので、ご覧ください。

研修生Aの感想

≪私の受けた研修内容≫

○認知行動療法における記録の取り方、心理教育、ホームワークの用い方について、ケースの例示をもとに学ぶ
○認知行動療法の実際の施術場面に陪席する
○担当ケースに対し、認知行動療法の視点による継続的なスーパービジョンを受ける
・行動理論、認知理論に基づいたケースフォーミュレーション
・紹介状・報告書の作成のノウハウ
・医療をはじめとする関係機関との連携等のノウハウ
○担当ケースへ他スタッフに陪席してもらい、面談終了後意見交換を行う
○自分のカウンセリング録画を見直し、クライエントとの言葉のやりとりや非言語的反応を振り返る
○カウンセリングのアウトカムの出し方について学ぶ
○精神疾患の診断基準について正確な知識を身につける
○向精神薬および薬物療法についての基礎知識を身につける
○認知行動療法に携わる多方面の心理士やその他の専門家と交流の機会をもつ

≪研修を受けての感想≫

 私は数か月に渡って、CBTセンターで研修を受けさせていただきました。
 これまで日々の臨床の中で、「自分のしている見立てや介入は適切か?」「この介入は曝露になっているのか?」「クライエントさんにもう少し楽になってもらうにはどうしたらいいのか?」「他の心理士はどのようにしているんだろう?」等といった疑問や不安を感じることは多くありました。
 CBTセンターでの研修は、これらの疑問や不安を解消するためのとても多くのヒントが得られる場でした。私の場合は、大きく分けて三つのことを学ばせていただいたように思います。
 一つ目はまず、認知行動療法施術のコツについてです。
 丁寧な機能分析、ミクロとマクロ両面からの見立て、個々に合わせた介入方法(曝露反応妨害法、認知再構成法、行動活性化療法等)、効果評価、の実践を目の当たりに見学し、また自らもケースの実践を通じてご指導をいただきました。
 二つ目は、基礎となる対話スキルです。
 認知行動療法では技法に目が向きがちですが、セラピストの一方的な押し付けや自己満足に陥らず、個々のクライエントさんが自然と「良くなっていける」と感じられる、対話の構築が重要であるということを、改めて学びました。
 三つ目は、セラピストの自己理解についてです。
 セラピーの行き詰まりには、セラピスト自身の得意不得意やクセが影響していることが多くあります。セラピー中に現れるセラピスト自身の感情とそれにまつわる考えや行動が、言語や非言語としてどのようにセラピーに影響を与えるかをまず理解し、克服するよう取り組むことが、クライエントさんとも率直に向き合うことに繋がっていくのだろうと感じています。
 最後になりますが、関わりの効果に責任を持ち、可能な限り早く確実な改善のために力を惜しまないスタッフの方々の真摯な姿勢にも襟を正しました。
 また陪席を了承して頂いたクライアントの方々にも厚く御礼申し上げます。
 まだまだ未熟なところばかりではありますが、今後の臨床実践における大きな軸となる経験をさせていただきましたことに、心より御礼申し上げます。

研修生Bの感想

≪私が研修を受け変化した点≫

研修に行く前の自分は、セッションの時間配分もままならず、セッション中にクライエントがくれる情報を元に見立てを組み立て、それを共有して課題を出すという一連の流れができていなくて独りよがりでした。
さらに、うまく行かなくても見立てを変更することをせず、技法として提案できる引き出しも少なかったです。
それらの面が、SVを受けたり陪席をさせて頂くことにより、研修前より改善したように思います。
加えて、SVを受ける際、ケースの見立てを簡潔に説明できなかった苦い経験から、説明できるよう意識するようになりました。
「こんなとき西川先生だったらどう言われるか、岡村先生なら、別司先生なら…」という視点が増えたのも良かったです。
しかし、一番変化したのは認知かもしれません。研修前の私は、うまくいかない原因を自分の性格・能力に帰属しがちでした。
そのため、仕事自体がしんどかったです。
しかし、西川先生や岡村先生は、常に向上可能なスキルとしてお話してくださったので認知が修正されましたし、だからこそCBTセンターでの研修は楽しかったのだと思います。
研修終了後も、仕事が少し楽にできるようになりました。

≪陪席での学び≫

岡村先生の面接では、クライエントが自分の症状やカウンセリングに対して持つ抵抗感が和らぐ話し方、雰囲気づくり、心理教育の仕方がもっとも勉強になりました。
また、セラピストが、クライエントができたことを沢山報告したくなるような存在であることの大切さを学びました。
西川先生の面接では、クライエントがどん詰まり状態のように感じている時に「あ、自分が困ってるのはそういうことだったのか。じゃあ、こうすればちょっとは改善するのかも」と腑に落ちるような説明・課題の導入を常にされていてシリアスさが無いのが、勉強になりました。
クライエントの動機付けに困った事があまりないとおっしゃったのは、それ故なのだなと思いました。
また、面接中の消去と強化のメリハリも実際見せていただけて役立ちました。

研修料金

コース名 期間 料金 対象
初級者コース 三ヶ月* 50,000円 大学院生または有職専門家
中級者コース 三ヶ月* 100,000円 大学院生または有職専門家
実践コース 三ヶ月* 150,000円 認知行動療法の実戦経験を持ち、試験に合格したもの
精神医学講座コース 50,000円 大学院生または有職専門家

*週1回以上来れる方が望ましい

問い合わせ方法

1、メールや電話で問い合わせして、面談を予約する
2、履歴書、職務経歴書、心理療法の施術歴などを送る
3、CBTセンターにて面談し、研修日時・研修内容について合意し、契約する
4、研修スタート