2007/06/13: 不倫の相談

不倫の相談を認知行動療法で??

開業してカウンセリングしていると、心療内科ではまずめったにオファーが来ない相談が来る事がある。その1つが不倫の相談だ。
不倫した方からも、不倫された方からも相談が来る。

認知行動療法は不倫の相談にどのように取り組むべきか?そういった論文を読んだ事がない。
そもそも不倫は病気かといわれると微妙で、せいぜい「本人が自分でコントロール不能を感じていて不便」といった所だろうか。
もちろん病的な不倫はある。たとえば双極性障害で抑制がとれていたり、恋愛やSEXの依存があったりする場合は、それらの症状の発言の一つとして不倫もあるだろう。

不倫に関する行動・機能・認知をヒヤリングし、何が維持悪化させている要因かを丁寧に分析するべきなのだろうか?
あるいは「不倫というものは我々には扱いかねるテーマですから、お引取り下さい。お役に立てずにすみません」と謝罪するべきなのだろうか?

そんな時、結局のところ来談者中心的になっている自分に気がつく。そうしようと思っているというよりは、結果そうなっている。
しかし普通にカウンセリングマインドで接しているうちに、それなりに答えというか、方向性が見えてくるという感じがする。
何かおさまりが悪いからカウンセリングに来ているのであって、それがどんな形にせよおさまる所を見いだせなくもないだろう。

そんなわけでCBTで扱えるテーマより、はるかに多くのテーマがこの世に存在する事をしばしば思う。
応用行動分析とかは、このテーマをどのように扱うんだろうね、まったく。

そう思って、他の心理士に聞いてみたら、以外と病院でもそのテーマで相談を受けることがあるらしい。もちろん不倫そのものではなく、別の精神疾患があっての上でカウンセリングを受けているという話らしいが。私にはあんまりそういう相談はなかったのは、きっとあまり向いていないのだろう。
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投稿者: 西川公平
2007-06-13 13:34
カテゴリー: 様々な困りごと

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