2019/06/02: 【ゲーム依存について】

ゲーム依存がICD-11に採用されたということで、行動嗜癖について書いてみる。 ICD-11によれば、ゲーム依存は11 Disorders due to substance use or addictive behaviours 11物質使用症群または嗜癖行動症群 に所属する

物質使用症群(11.1)は、アルコール、大麻、鎮痛剤・睡眠薬・抗不安薬、カフェイン、ニコチン、など、様々な物質の使用障害である。

ゲーム依存は、嗜癖行動症群(11.2)に含まれ、他にはギャンブル症がある。


物質使用症や嗜癖行動症は、他の様々な精神疾患の二次障害としても引き起こされる。 うつ病、双極性障害、不眠症、パニック障害、強迫症、統合失調症などなどの症状の表れとして、アルコールに走ったり、睡眠薬や抗不安薬に依存的になったりすることがあるように、ゲームに夢中になったりもする。

一方で、そういった精神障害とは無関係に、アルコールを飲みすぎたり、ゲームし過ぎたりする場合もある。 私のクライアントさんでゲームをしすぎるパターンの人は、ほぼほぼ精神障害とは無関係ではないので、純粋な後者もいるかも知れないけど、実のところあまり見ない。来ないだけかもしれんけど。

一番関係しているのは、やはりうつのアンヘドニア(興味/関心/意欲の低下)だろうか。 それによって行動のレパートリーが減り、行動が積極的に選べなくなり、消極的にゲームに走っている人が多い。

概念としての蓋然性の高さ、もっと言えば診断の意味があるかはさておき、5月病と一緒で、心の困りごとを引っ掛けるフックの一つにはなると思う。 ようするに、「ゲーム依存症かと思って病院に行ったら、うつ病でした」ということが起こってくれればそれで良い。うつ病はほとんど見逃される病気ゆえ。

介入としては、大体の所、私がやる時はプレマックの法則でやってくことが多いんじゃないだろうか。

後ついでに言えば、ゲーム依存なんかより、仕事依存(ワーカホリック)を嗜癖行動症群(11.2)にどうして入れないんだろうと思う。
仕事のしすぎが明らかに心理社会的な障害を引き起こしている人とか、ゲーム依存の人なんかより圧倒的に多いで
投稿者: 西川公平
2019-06-02 01:05
カテゴリー: 様々な困りごと

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