04/07: 関西地域における認知行動療法

CBTセンターに舞い込む「紹介してほしい」依頼について書いてみました。
関西圏や近畿圏において認知行動療法をしている知り合いは確かにいるものの、・・・

紹介ってのは、なかなか難しいものです。

まずは誤解の無いように書くと、CBTセンターでは日本語を母語とする人もしくは通訳のついた人なら、全世界の人を受け入れています。
現在も、福井県とか、岐阜県とか、三重県とか、大阪府とか、近県から患者さんが通所してきています。

しかし一方で、地産地消じゃないけれど、地元の患者さんは地元の認知行動療法家が見るのが妥当なのではないかとも思っていて、遠くから人が来るというのはなにか間違っているんじゃないかと思います。
患者さんにとっても遠距離を通うとなったら、時間もお金も大変です。

そこで、ある程度良くなったところで、それぞれの地域の認知行動療法家に「ここまではやったんだけど、後のフォローはお願いします」的な感じで紹介状を送ることになります。

紹介状はうちでは3150円とって書いているサービスの一つですが、書くのに結構時間がかかります。
大体30分から1時間ぐらいかけて、これまでの検査結果から、治療の進行度合い、見立て、治療への反応性などについてごちゃごちゃ書いています。
ちなみに紹介状は専門家⇒専門家の信書なので、患者さんは見る権利がありません。見せてと言って見せてくれるとしたらそれはそれでラッキーでしょうが。

さて、関西(近畿圏)で認知行動療法をやっているところというのは、まあ無くはないんですが、「患者さんが希望したので認知行動療法をやるところ」医療機関というのは、まず滅多にないと言えます。
何が言いたいかというと、医療機関において認知行動療法を患者さんに適用するかどうかは医師の判断によるという事です。
(保険外のカウンセリングをしているところや、民間のカウンセリングルームでは違います)

それはもちろん「適応が無い」という判断もあるだろうし、「適応はあるけど今の長い長いWaitinglistの最後尾につけることになる」という事もあるでしょうし、色々です。
しかし患者さんの希望は自分の家のより近くで認知行動療法を受けたいという事なので、希望がかなうかどうか微妙です。
そんなときに「紹介状がある」という事が功を奏することがあります。逆に言えば功を奏するように書く必要があるのです。

「うちでは認知行動療法をやっています」と宣伝してやっているところは、すごく良いところもあるけれど、学会とかで発表を聞いたこともない(またはろくでもない発表の)ところが結構あるので、正直インターネットの情報をうのみにするのは危険だと言えます。
また逆に、学会などではまともな発表して活躍しているけど、あんまりたくさん患者さんが来過ぎると困るので、「認知行動療法をしている」とは公けに言わないところも結構あります。

時には電話口で、「**県で認知行動療法をやっているところを教えてください」などと問われることもあります。
そういう時は「うちでは認知行動療法をやっている機関を電話で紹介するサービスを提供していない」と答えています。

ちょっとケンモホロロという感じで申し訳ないのですが、「CBTセンターに電話したら、お宅で認知行動療法やってるって言われたし、受けさせてくれ」などと持って行かれると、正直こちらも迷惑なので、仕方なくそうしています。
投稿者: 西川公平
2011-04-07 11:35
カテゴリー: 開業カウンセラー

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