CBTセンターではここ数年性犯罪加害者や性的逸脱行動をとってしまう行動嗜癖の問題を抱えた老若男女に対して、再犯防止プログラムを行っている。
最近は10代の中学生、高校生などの若者が学校の教室で盗撮を行うなどして大量につかまっていることを耳にする。
2023年7月に性的姿態撮影処罰法が施行され、画像などを提供等する「性的撮影記録提供等罪」、提供・公然陳列する目的で画像等を保管する「性的影像記録保管罪」、わいせつな画像等を頒布、公然と陳列、または有償で頒布する目的で所持・保管する「わいせつ物頒布等罪」、そして盗撮など不当な方法であると知りながら性的な撮影をする「性的姿態等撮影罪」などがそれらにあたる。
以前は「迷惑行為防止条例」における罪状だったのが、たとえば 性的姿態等撮影罪は3年以上の拘禁刑又は300万円以下の罰金などと、ぐっと重い罰が課されるにようになった。これは少年事件においても、同様に重い処分が下される可能性が高まったということだ。
しかしながら中高生が同級生らを盗撮したとして摘発された人数が、2023年7月に性的姿態撮影処罰法が施行されてから2025年5月まで計550人にも上るとされている。
そのうち半分弱ぐらいが学校内での盗撮で、体育の授業の着替えをスマホを使って盗撮するなどに代表される。
これが再犯防止の観点からどのように問題かというと、実は若年の盗撮の問題は、その後の性犯罪の再発率を大きく上げてしまうのだ。
統計的に性犯罪の再犯率を測る尺度であるStatic-99によると、初犯が若年であることや接触のない性犯罪であることは、それぞれ再発率を高める要因であるとされている。
だからまあ、認知行動療法によって再犯率がいくらか下がるにせよ、もともと高い再犯率であることは由々しき問題である。
かといって、結局のところ被害者を減らすためには、加害者の数を減らすことが最も大切なこととなるので、今後とも取り組んでいきたいと思う。
プログラムをしていると若いだけあってそんなにプログラムへの反応性も悪くなく、それぞれの人生において明らかに犯行当時よりは生き生きとした生活をしている。
そういった魔が差すことがない、充実した生活を行うこと、人と人との間のコミュニケーションが担保されることなどが、アディクション・行動嗜癖に耽ってしまうのを一番予防するのだ。
CBTセンター「性犯罪に対する認知行動療法」のページhttps://cbtcenter.jp/room/seihan/index.php