2024/10/13: 【今日は寝られた?それとも寝られなかった?を感知できるか】

不眠症に悩む人達は、朝の不快気分とかで
「昨夜はあまり寝られなかった」
などと睡眠充足感を占う。

しかし、そもそも人間は昨夜睡眠を上手く取れていたか、取れていなかったか、正確に感知できない。

色々調べてみると、朝の不快気分を予測する要因は、「総睡眠時間」よりも「寝る前の不快気分」の方が重かったりする。




また結構多くの不眠症の人が
「昨夜に〇〇という音(声)を確かに聞いた。だからその時は確かに寝られていなかった」
と言ってくる。

しかし、そもそも寝ている時でも音も聞けるし、声も聞けるし、返事もできる。
だから、「昨夜に音を聞いた記憶」は昨夜寝れていない証拠に全くならない。

「寝ている家族を起こす時に、なんて声をかけるんですか?」
とシンプルに質問すると、
「朝やで!起きなさい」
と返ってくる。

家族は明らか寝ているながらに、その「朝やで」を聞き取って、判断して、起きるからだ。

もし睡眠中には、何の音も、何の声も聞き取れないなら、そもそも音声で起こすことなどできるはずもない。

「声が聞こえて起こせるってことは、その家族は寝たるふりしてただけで、実は起きてたんですか?」
と問えば、それは明らかにグースカ寝てる人に声をかけているわけで。

なんなら
「あと15分だけ寝かせて」
などと返事することや、それを覚えてなくて
「何で起こしてくれない!」
と逆ギレしてくることさえある。

つまり人間は寝ていたとしても、音も声も聞き取れるし、判断もできるし、返事さえ可能で、それらができることは寝られていない証拠にはならない

ついでに言うと、睡眠時遊行症(昔の夢遊病)という病気だと、ベットから起きて、着替えて、台所で何か食べ、玄関を開けて、外に出たりもできる。何なら走り出したりもする。
しかもなんと、全部寝たままでそれをするのだ!
だから、気がつけば見知らぬ場所で目が覚めるなんてこともある。下手すると怪我とかもしちゃう。

居眠り運転の人も、グーグーうつ伏せに寝ながら運転している漫画とかよくあるけれど、実はそうではない。
アクセルも、ブレーキも、指示器も、ハンドルも、運転に必要な多くの操作をしながら、それでいてもう脳波的には寝ているので、何かを見逃して事故を起こすのだ。
つまり居眠り運転の人も、起きてて普通に運転しているように見える。
目も開いているし、瞬きもするし、あくびもするし、顔も擦るし、深呼吸もするし、、、、でも寝てるんだけどね。

まあ要するに
「寝ながらでも出来ることはたくさんあるし、それができているからと言って、その時間寝ていない証拠にはならない。」
ゆえに、
「昨日は寝られなかった、、、なぜなら、、、」
というのは、客観的な事実というより、主観的な経験だということです。
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投稿者: 西川公平
2024-10-13 15:32
カテゴリー: 様々な困りごと

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