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こころの薬物療法の有効性

精神科や心療内科でもらう向精神薬には、我々の気持ちや考え、行動を改善する効果があります。
それらはどの程度の効果を発揮するのか、その効果は生活を改善してくれるのかについて書いてみました。

こころの悩みに薬物療法が有効であるという証拠(エビデンス)

こころの悩みは長らく宗教や哲学の世界が関わってきた問題でありながら、世界全体である程度統一された疾患分類(DSM-ⅣやICD-10)ができたのはごく最近の事です。
そのような疾患の統一と、科学の発展からくるさまざまなお薬の開発で、こころの悩みにもお薬が有効であるという実質的な証拠(エビデンス)が集まりつつあります。
例えば「抗うつ薬はうつ症状を改善して、副作用も(作用に比べて)少ない」という事が動物実験でも、臨床実験でも確かめられています。

ところが、「抗うつ薬がうつ症状を改善する」という事実は平均的なものですから、そのことがすぐに「私のうつ症状がこの薬を飲めば良くなる」という証拠にはなりません。抗うつ薬のうつ症状改善は「飲まない時に比べて改善する人が多い」という消極的なものであって、「100人飲んで100人改善する」というような積極的なものではありません。

ここでは、向精神薬がどの程度の改善率を持っているのか述べるとともに、薬の作用を利用して生活を改善するためにどんな事が出来るのかについて書いてみます。

こころのお薬とは?

われわれの体には血液に混じって脳におかしな物質が侵入しない様に「脳・血管関門」と呼ばれるセキュリティーゲートが備わっています。ほとんどの物質はこのゲートを通過できないのですが、いくつかの物質はここを通過する事が出来ます。それらが精神作用物質と呼ばれるもので、例えばアルコール、ニコチン、カフェインなどがわれわれが日常摂取する事が出来る物質ですし、麻薬、覚せい剤、シンナーなどもゲートをくぐれる物質です。
こころのお薬である向精神薬はこのゲートをくぐれるもので、かつ良い方向に作用するものを指します。
「良い方向」というのは難しいですが、たとえば「抑うつ感はなくなったが、少し吐き気がある」のような作用と副作用が混在していたとしても、その人の生活が全体としてプラスになるようであれば良い方向とみなされます。
しかし、逆に結婚して子供を作る時期にある人で「やる気は出てきたが、性機能に障害が出た」という作用と副作用の混在は、その人の生活全体にプラスかマイナスかはっきりしないので、別の薬が試される(もしくは薬物療法を一時的に中断する)ことになるでしょう。
なんにせよこころのお薬が効いているか効いていないかは、結局のところその人の生活不便が軽減しているか否かにかかっています。

こころのお薬の作用

こころのお薬は基本的に作用します。例えて言えばアルコールを飲むようなもので、お酒に強い人弱い人、酔うと陽気になる人悲しくなる人色々いますが、基本的に作用する事と同じです。お酒をいくら飲んでも全く変化がない人がいないのと同じく、こころのお薬をどれだけ飲んでも全く変化がない人はいません。
しかし、そのような変化を、自分の生活の不便さを解消する方向につなげられるかどうかは、個人差があります。

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