認知行動療法とそのファミリーが持っているエビデンス情報を載せています。
最初に簡単にエビデンスについて説明しています。。
認知行動療法のエビデンス
エビデンスとは?
エビデンスとは、医療において、ある治療法がある病気・怪我・症状に対して、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果の情報のことを指します。
どの治療法がより安全で、より効果的か選ぶ際に「確率的な情報」として利用されます。
エビデンスによれば、「これまでの権威が正しいとしてきたこと」、「経験的に用いられていること」、「科学的に正しいこと」などに現象として正しい保証はありません。
たとえばうがいを例に上げますと、うがい薬には風邪の菌を殺す作用が”科学的に確か”にありますが、”実際の現象として”風邪の予防効果はありません。
このように、実際効くかどうか試してみて、その結果によって治療選択を判断しようという考えがエビデンスというものです。
エビデンスを知るには?
日本のエビデンス
日本の医療は治療成績を出しませんので、エビデンスはありません。
世界のエビデンス(英語)
British Medical Journal:BMJイギリス医師会雑誌でエビデンスを推進している雑誌の一つです。インターネットでエビデンス情報が確認できます。
American Psychological Association:APAアメリカ心理学会は、アメリカ合衆国における心理学の職能団体として代表的な学会です。心理療法のエビデンスを出しています。
認知行動療法ファミリーのエビデンス
先述のアメリカ心理学会のエビデンス情報を以下に挙げておきます。
- *疾患名*
- *治療法*
- うつ病
- 認知療法、行動療法、認知行動療法、ACT、問題解決療法
- 双極性障害
- 認知療法
- 統合失調症
- ソーシャルスキルズトレーニング、認知行動療法
- パニック障害
- 認知行動療法
- 社交不安障害
- 認知行動療法
- 全般性不安障害
- 認知行動療法
- 特定恐怖症
- 曝露療法
- 心的外傷後ストレス障害
- 長時間曝露療法、認知プロセス療法、EMDR
- 摂食障害
- 認知行動療法
- 依存症、嗜癖
- 動機づけ面接+認知行動療法
- 不眠症
- 認知行動療法
- 疼痛性障害
- 認知行動療法、ACT
うつ病に対する心理療法のエビデンス
先述のアメリカ心理学会のエビデンス情報を以下に挙げておきます。
有効であるという強い証拠がある心理療法
- 行動療法、行動活性化(Behavior Therapy/Behavioral Activation)
- 認知療法(Cognitive Therapy)
- 認知行動分析システム精神療法(CBASP:Cognitive Behavioral Analysis System of Psychotherapy)
- 対人関係療法(Interpersonal Therapy)
- 問題解決療法(Problem-Solving Therapy)
- セルフマネージメント/セルフコントロールセラピー(Self-Management/Self-Control Therapy)
有効であるというそれなりの証拠がある心理療法
- アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT:Acceptance and Commitment Therapy)
- 行動的カップルセラピー(Behavioral Couple Therapy)
- 感情焦点化療法(Emotion-Focused Therapy)
- 回想/ライフレビューセラピー(Reminiscence/Life Review Therapy)
- セルフシステムセラピー(Self-System Therapy)
- 短期精神力動的療法(Short-Term Psychodynamic Therapy)
うつ病に対して上記以外の心理療法を選択するという事はすなわち、効果が見込める証拠が無いという事を意味しています。
各種カウンセリング
CBTセンターでは利用する様々な人のニーズに合わせて、各種サービスを提供しています。
滋賀県・京都府内はもちろん、大阪、兵庫、三重、奈良、岐阜、福井あたりの滋賀近辺の近畿・関西あたりからもお越しいただいています。お気軽にどうぞ。