2010/04/29: 福井CBTを学ぶ会

強迫性障害に対する認知行動療法ついて研修をしてきました

今回は市民講座という事で、強迫性障害の当事者やご家族なども参加OKという事で、割合ほのぼのとしゃべったつもりです。

いつもお世話になっている福井CBTを学ぶ会に招いてもらって、強迫性障害について3時間のミニ研修してきました。

強迫性障害は薬で治りにくく、認知行動療法で治りやすいというハッキリとしたデータ(エビデンス)があるので、普通に精神科で心理士をしていると、最もたくさん回ってくる種類の病気だと思います。

というか、精神科のお医者さんは、薬を出すように心理士にオファーを出し、「どうやら効くようだ」とか「どうやら効かないようだ」とか判断し、効くと判断した病気の方をよりたくさん回してきて、効かないと判断した病気の方をもう回さないようにするという、ある意味わかりやすい使い心地の判断をされていると思う。

そんなこんなで、強迫性障害はたくさん見る事になるわけです。

ほとんど効かないような技術を自分のオリエンテーションとして選択されている場合は、その限りではないんでしょうが・・・。なんというか、そんな場合の我慢強さだけはすごいと思う。

話はそれましたが、福井の研修では基本的な強迫性障害の認知行動療法によるとらえ方から、4〜5年前にどこかで報告した症例なども提示して、専門家にレクチャーをしたのですが、・・・・なんか変だ。
ていうか、ココをもうちょっと扱ってないと・・・とか、あれ?何でこんなことしてるんだろう・・・?とか、違和感がいっぱい。

いやはや、あれですね。昔の施術を目の当たりにするのは、恥ずかしいものですね。使い回しするからかもしれないけど。

昔の方がよりブリーフセラピーっぽかった事もあるんですが、なかなかどうしてファンキーな介入がちらほらのぞいている。
ていうか、やってることの目が荒っぽい。

むむむ・・・と一人で混乱しつつも研修を終えました。

五、六百人施術して、自分では上手になったつもりでいても、千人ぐらい施術した今振り返ると、もーちょっと何とかできただろうに・・・と思う。
いつしか二千人ぐらい施術した時、今の面談を振り返ったら、・・・・・・・ってなるんだろうかなあ?
臨床の道はなかなか険しいものだ・・・。
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投稿者: 西川公平
2010-04-29 00:19

Comments

ちー on 2010/04/29 2010-04-29 01:40

線路は続く〜よぉ〜   どーこまでもぉ〜♪
  野をこえ  山こ〜え〜 谷こーえーてー ♪ ♪

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