2009/05/18: 豚インフルエンザ蔓延

豚インフルエンザの話

まったくもって時事ネタなどを書かない感じがある当ブログですが、せっかく流行っているので豚インフルエンザについて考えてみます。

ちょうど本日カウンセリングを終了した強迫性障害の患者さんがいて、その方はもともと不潔恐怖で菌が怖い方だったんですが、別に動じることもなく平穏に過ごされていたのが印象的でした。
実際正直なところ、もう3カ月ぐらい前に終了してもよかった方なんですが、少しストレスフルなアクシデントがあったためにもーちょっと・・・と終了を延ばしていた方だっただけに、より頑健な回復が確認できたといったところでした。

強迫性障害で今菌が怖い最中の方には「我々のやっていることが正しかったのだ!」のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
生活や社会の機能を落としてまで感染の予防に努めることは無意味なことです。
あるいは、そんなことをしてもなんら感染の予防にならないということが分かれば、却ってよいのかもしれませんが・・・。

個人的に豚インフルエンザについてどう思っているかと言えば、一つは騒ぎ過ぎているということです。
ただ、ある意味強毒性の鳥インフルエンザが発生した場合の予行演習的なところもあるので、避難訓練みたいなノリでそれでもいいかなとも思っています。

しかし、根本的にいえば、「感染拡大を防ぐさまざまな措置」、たとえばマスクをするとか、外を出歩かないとか、ヨードでうがいをするとか、ワクチンを打つとか、その他色々な手段が感染拡大を防げるかどうかについては眉唾ものだろうと思います。

どちらかと言えば、TVがニュースソースがないので金儲けのためにやってることだとか、ワクチン会社がまた変な商売を持ちかけてきたとか、マスクの会社の株価は急上昇だろうなとか、そんな事を思います。

例えばワクチンが効かないことに関しては、前橋レポートというインフルエンザワクチンの集団接種義務を廃止するきっかけとなった有名なものがあります。

また、水でうがいすることで風邪を引く人は40%ほど減りますが、うがい薬(ヨード)で殺菌のうがいすると予防効果はなくなってしまいます。

そうやってネガティブな事を書きつらねると、坐して死ねということかと怒られそうですが、正直本当に防げないものは、防ぎようがないとも思っています。
自力でどうしようもない事にたくさんの労力を払うのは個人的に好きではありません。

せいぜいが念入りに水でうがいをすることぐらいが我々にできることかなとおもいます。

もう一つあるとすれば、それは健康を保つことかなと思います。
それなりに食事して、それなりに睡眠をとり、たまには運動して、あるいは人と会話して、腹を立てたり楽しんだり、普通に健康に過ごす事がまあ良いのではないかと思います。

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投稿者: 西川公平
2009-05-18 23:54
カテゴリー: 雑談

Comments

ちー on 2009/05/21 2009-05-21 01:48

風が吹けば桶屋が儲かる。豚インフルエンザ…騒ぎすぎでしょう。(^・∞・^)も橋本知事もいい迷惑。結局のところ、入院が必要なのは、1割に留まっていたとか。http://headlines.yahoo.co.j...

TV局各社、視聴率命!音と映像を匠に操る編集担当者さんはお忙しいでしょうね。 …流言とは、彼らの努力の結晶☆

製薬会社さんによる新薬勉強会をたまに受けます。資料の隅の隅に書いてある食事療法の指摘をすると、言葉を濁される。都合の悪いことは伏せられるものです。

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