2014/06/12: CBT case camp2014に参加して〜2日目〜 岡村

続きです。

6月8日

5. 稲垣さんの発表
滋賀からのご参加。勉強会などで医学的視点から様々意見をされており、そのどれもが勉強になります。
稲垣さんの発表は「10分間CBTはCBTと言えるのか」という内容でした。10分間で問題を分析し介入するというのは至難の業です。セッション内で聞く情報は限られているためうまくHWを駆使されていました。
僕は10分であれ50分であれ、具体的に観測可能な認知や行動などのデータに基づきアセスメントし介入しているのであればCBTであると言えると思います。
発表を聞きながら考えていた事ですが、自分のやっている事はCBTと言えるのだろうか…。

6. 佐藤さんの発表
鳥取からのご参加。何かとご縁がある佐藤さんですがお話したのは初めてでした。懇親会では色々とお話しを聞いていただきありがとうございました。
佐藤さんの発表は「強迫性障害に対してCBTを行った事例について」という内容でした。クライエントさんの自動思考を6人衆といった比喩で表現されており理解しやすかったです。僕もよく自動思考をキャラなどに比喩して例えます。たまに滑りますが・・・。
いやー、しかし懇親会の時もっと臨床のお話をしていればと少し悔やまれます。
また学会などでお会い出来る事楽しみにしております。

7. 岡本さんの発表
福井からのご参加。先月、病院見学をさせていただきグループセッションにも参加させていただきました。自身もグループセッションを行うのでタイムテーブルなどとても参考になりました。
岡本さんの発表は「グループワークエクササイズから気づきを得て改善した事例」という内容でした。グループワークで参加者それぞれの問題を把握しながら進行していくというのは難しい事ですが見事に展開されており感動しました。さらに参加者それぞれに別々の課題を出すというのは素晴らしい。発表内容も必要な情報が凝縮さえており理解しやすかったです。
自分も来年はグループセッションで発表したいと思います。

8. 高橋さんの発表
長野からのご参加。合宿前日から発表のいろはを教えていただき勇気づけていただきました。高橋さんのガッツ溢れる発表精神に惚れ惚れしました。
高橋さんの発表は「CBT施術者側の反応・関わり方について」という内容でした。
小松さんの発表同様、実際のセッションでのやりとりを通して自身の臨床を振り返るものでした。自分の臨床の映像を提示するのは勇気がいることです。
何を聞き、聞いた話をどう扱っていくのか。僕もいつかビデオで録画したセッションを用いて検討していきたいと思います。


全体を通じて
機能分析をしっかりしてそれに基づいた介入を行う。それが出来るようになってくると自ずと必要な情報が何か分かってくるしセッションの中身も変わってくるのではないでしょうか。合わせてカウンセラー側の人柄やらテクニックが混ざり合っていくのかもしれません。それらの技術を身に着けていくためには、技術書を読むだけでは足りずケース報告・SV・クライエントさんからのフィードバックをしっかり得ていく必要があるのかもしれません。
ケース報告をするというのは、自分の足りない部分と直面する事でもあるので正直辛い時もあります。けど、だからといってカウンセラーがそれを避けて果たして良いのでしょうか。

映画ウォータボーイズで次のような台詞がありました。「ここで恥をかく方が一生ダメなままよりいいだろう」
僕はこれまで長い事、恥をかくことを避け続けてきました。ですがこれからはたくさんの恥をかいていきたいと思います。みなさんも一緒にがんばりましょう。
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投稿者: 岡村優希
2014-06-12 17:04

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