成人の方で、「私はADHD(注意欠陥・多動性障害)なんです、何とかして下さい」といらっしゃる方は割といます。
まあ、認知行動療法は、特に病名に対して介入するわけじゃないですし、そのような事をおっしゃる方が結構日常生活や対人関係に不便をお持ちな事は確かなので、それとなくカウンセリングしています。
でも、どうなんでしょう。その人たちが日常の不便さを抱えている事は事実として、それをADHDと表現する事が役立っている場合と、そうでない場合とあるような気がします。
以下は抜粋です
薬物治療中の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の成人患者86名を対象に、認知行動療法と教育的支援によるリラクゼーションの有効性を無作為化試験で比較。リラクゼーション群に比べ認知行動療法群で臨床全般印象尺度・ADHD評価スケールスコアともに改善が見られ、症状改善は12カ月後も持続していた。
文献:Safren SA et al. Cognitive Behavioral Therapy vs Relaxation With Educational Support for Medication-Treated Adults With ADHD and Persistent Symptoms: A Randomized Controlled Trial. JAMA. 2010;304(8):875-880
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