2008/07/09: 「研修会の後援を取る」という仕事
認知行動療法の普及という仕事について
開業カウンセラーの業務として、私が定款に記述しているのは3つ。
一つは、もちろんカウンセリングの施術。認知行動療法中心に、家族療法、短期療法、対人関係療法、パフォーマンスマネジメントなどを駆使してカウンセリングを行っている。
もう一つは、企業コンサルタントや研修や講演などによる、広い意味でのメンタルヘルスの知識や技術の啓蒙活動。
そして最後は、認知行動療法の普及が仕事となっている。
この最後の分野で、これまでのところあまりうまくいっていなかった。
勉強会を開いても、研修会を開いても、県外の人はたくさん来ていただけるが、県内の人はそれほどでもない。
特に県外の人に来てくれるなというのではないのだが、せっかく滋賀県で面白い勉強会をしているのだから参加してほしいと不満に思っていた。
しかし、それは「武士の商法」のようなもので、「良い品物をそろえているのだから買わないのは客が悪い」という態度だと言えるだろう。それはCBT的ではない。
実際のところ福井CBTを学ぶ会の人々はずいぶん熱心に勉強会をしているし、その普及についても各種頑張っている。その事からずいぶん学ばされた。
逆に言えばCBTセンターの活動や広報は、これまでウェブのインタラクションを中心にしてきたが、それを中心にしすぎていたと反省したのだ。
福井CBTを学ぶ会ができてからというもの、それらはとても参考になっている。
ということで、今回の滋賀CBT研修会については、リアルのインタラクションを求めて滋賀県内の各種団体に対して後援を依頼するという作戦にした。
結局のところウェブで(笑)、滋賀県に関連するどんな団体があるのかを調べてみると、今回の研修会と関係しそうな団体が結構ある。ほとんどの団体とつながりがないどころか、知らない。これでは普及も難しいだろう。
そこで、手当たり次第に後援を依頼していった。
「後援を依頼する」という形で他団体にアクセスをすると、きちんとした会であれば、向こうからは「滋賀CBTを学ぶ会とはどのような団体ですか?」、「資料を送って頂いた末、理事会で検討します」というリアクションが返ってくる。そこで、当団体についての自己紹介があり、検討されて、OKまたはNGとなる。
ちなみに検討されてNGとなることはない。NGだという団体はのっけからNGで本当に検討をしているかどうかそのものが不明瞭だ。
よその会とつながっていく上で、やはり滋賀CBTを学ぶ会にも会則があり、組織があり、代表があり、役職がありといった感じである方が体面が保ちやすいなあというのを正直感じた。
というわけで、とりあえず「滋賀CBTを学ぶ会」のハンコを作ってみました。
話はそれますが、出来上がったハンコに「滋賀CTBを学ぶ会」と印字してある。な、なんじゃそりゃ・・・!作りなおしてくれ。
しかしほかの団体と交渉するため病院や施設などに電話をかけて名乗ると「CTB?」とよく間違えられる。私もETCをECTと言ってしまいがちな人間なので、とやかく言えないですけど。どうもC⇒Tというくっつきは強いみたい。医療機器の影響だろうか?
さらにそれてCTBについて調べてみると「ラグビーのセンターバック」の略称らしい。もしそれを学ぶ会が滋賀にありましたら、ハンコを寄付しますので連絡ください。
まあそんな事を含めて後援を取るという行動自体はとても勉強になり、やってよかったと思う。つかれたけど。
この事で滋賀県内の医療保険福祉教育司法従事者に認知行動療法方が普及する方向で進むかどうかは、研修会における今回と前回の滋賀県民参加率の差によってデータとして明らかになる。
データとして明らかになってこそ、CBT的だと言えるだろう。カウントされないものは目標ではないと宮先生はおっしゃったし。
しかもそれを、認知療法学会とかで発表しようと思っている。地域における普及戦略パート3だ。
そんなこんなで後援を頂けた滋賀県の団体は、これまでのところ、
自閉症発達障害者支援センターいぶき、
滋賀県小児保健協会、日本精神科看護技術協会滋賀県支部、滋賀県作業療法士会、滋賀県精神保健福祉士会、滋賀県市町保健師協会、
滋賀県教育委員会、彦根市教育委員会、草津市教育委員会、守山市教育委員会、
読売新聞大津支局、中日新聞社、京都新聞株式会社、エフエム滋賀、びわ湖放送
といったところです。
それらの団体には厚く御礼申し上げます。
本当のところこの研修会が精神科認定医や行動療法士会や臨床心理士会のポイントになったりすると、とても参加率は上がるのだろうが、そんな政治力を発揮するのは大変な面倒だと思ってやっていない。
開業カウンセラーの業務として、私が定款に記述しているのは3つ。
一つは、もちろんカウンセリングの施術。認知行動療法中心に、家族療法、短期療法、対人関係療法、パフォーマンスマネジメントなどを駆使してカウンセリングを行っている。
もう一つは、企業コンサルタントや研修や講演などによる、広い意味でのメンタルヘルスの知識や技術の啓蒙活動。
そして最後は、認知行動療法の普及が仕事となっている。
この最後の分野で、これまでのところあまりうまくいっていなかった。
勉強会を開いても、研修会を開いても、県外の人はたくさん来ていただけるが、県内の人はそれほどでもない。
特に県外の人に来てくれるなというのではないのだが、せっかく滋賀県で面白い勉強会をしているのだから参加してほしいと不満に思っていた。
しかし、それは「武士の商法」のようなもので、「良い品物をそろえているのだから買わないのは客が悪い」という態度だと言えるだろう。それはCBT的ではない。
実際のところ福井CBTを学ぶ会の人々はずいぶん熱心に勉強会をしているし、その普及についても各種頑張っている。その事からずいぶん学ばされた。
逆に言えばCBTセンターの活動や広報は、これまでウェブのインタラクションを中心にしてきたが、それを中心にしすぎていたと反省したのだ。
福井CBTを学ぶ会ができてからというもの、それらはとても参考になっている。
ということで、今回の滋賀CBT研修会については、リアルのインタラクションを求めて滋賀県内の各種団体に対して後援を依頼するという作戦にした。
結局のところウェブで(笑)、滋賀県に関連するどんな団体があるのかを調べてみると、今回の研修会と関係しそうな団体が結構ある。ほとんどの団体とつながりがないどころか、知らない。これでは普及も難しいだろう。
そこで、手当たり次第に後援を依頼していった。
「後援を依頼する」という形で他団体にアクセスをすると、きちんとした会であれば、向こうからは「滋賀CBTを学ぶ会とはどのような団体ですか?」、「資料を送って頂いた末、理事会で検討します」というリアクションが返ってくる。そこで、当団体についての自己紹介があり、検討されて、OKまたはNGとなる。
ちなみに検討されてNGとなることはない。NGだという団体はのっけからNGで本当に検討をしているかどうかそのものが不明瞭だ。
よその会とつながっていく上で、やはり滋賀CBTを学ぶ会にも会則があり、組織があり、代表があり、役職がありといった感じである方が体面が保ちやすいなあというのを正直感じた。
というわけで、とりあえず「滋賀CBTを学ぶ会」のハンコを作ってみました。
話はそれますが、出来上がったハンコに「滋賀CTBを学ぶ会」と印字してある。な、なんじゃそりゃ・・・!作りなおしてくれ。
しかしほかの団体と交渉するため病院や施設などに電話をかけて名乗ると「CTB?」とよく間違えられる。私もETCをECTと言ってしまいがちな人間なので、とやかく言えないですけど。どうもC⇒Tというくっつきは強いみたい。医療機器の影響だろうか?
さらにそれてCTBについて調べてみると「ラグビーのセンターバック」の略称らしい。もしそれを学ぶ会が滋賀にありましたら、ハンコを寄付しますので連絡ください。
まあそんな事を含めて後援を取るという行動自体はとても勉強になり、やってよかったと思う。つかれたけど。
この事で滋賀県内の医療保険福祉教育司法従事者に認知行動療法方が普及する方向で進むかどうかは、研修会における今回と前回の滋賀県民参加率の差によってデータとして明らかになる。
データとして明らかになってこそ、CBT的だと言えるだろう。カウントされないものは目標ではないと宮先生はおっしゃったし。
しかもそれを、認知療法学会とかで発表しようと思っている。地域における普及戦略パート3だ。
そんなこんなで後援を頂けた滋賀県の団体は、これまでのところ、
自閉症発達障害者支援センターいぶき、
滋賀県小児保健協会、日本精神科看護技術協会滋賀県支部、滋賀県作業療法士会、滋賀県精神保健福祉士会、滋賀県市町保健師協会、
滋賀県教育委員会、彦根市教育委員会、草津市教育委員会、守山市教育委員会、
読売新聞大津支局、中日新聞社、京都新聞株式会社、エフエム滋賀、びわ湖放送
といったところです。
それらの団体には厚く御礼申し上げます。
本当のところこの研修会が精神科認定医や行動療法士会や臨床心理士会のポイントになったりすると、とても参加率は上がるのだろうが、そんな政治力を発揮するのは大変な面倒だと思ってやっていない。
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ちー on 2008/07/11 2008-07-11 00:07
「NGだという団体はのっけからNGで本当に検討をしているかどうかそのものが不明瞭だ。」が笑えました♪ あと,CTBって。なんとも。。
広報は,その情報を必要とする人の“いかに近くで流せるか,いかに日常に入り込めるか”がカギだと思っています。
援助職者向けであれば,各情報に関心を寄せる個人のアドレスをいかに多く握っているかor個々人へ変わりに伝達してくれる友達をどれだけ多く持っているか。/患者さんやその家族の方々向けであれば,その方々が足を運ぶ&目にふれる場所を知っているか否か,が左右する気がします。
ぜひ,学会発表して下さい。私も,福井版として一度まとめてみようかな。
とっ,おじゃま致しましたm(_ _)m