うつ病

うつ病の「考え続けてしまう」困りごと

うつ病に特有の「考え続けてしまう」困りごとについて書いてみます。

まず、基本的には「考えをストップする・切り替える」ことがとても難しくなります。
そうすると、ある(たいていネガティブな)考えが浮かんだら、そのことをずっと考え続けることになってしまいます。

うつ病の方の飲まれている「抗うつ薬(SRIs)」というものがありますが、このお薬は、生化学的には前頭前野あたりに働きかけてセロトニンの再取り込みを阻害します。
つまり、前頭前野におけるセロトニン情報伝達を助けます。

前頭前野というところは大脳皮質の中でも「思考・判断・意識の中枢」であり、その中でもセロトニン情報伝達は抑制・沈静系の働きをしています。

すごく単純言えば、いったん火のついた「ネガティブな考え」に「ちょっと待て」をかけるのがセロトニン神経系です。
ちょっと待てが難しく、ぐるぐる考えが回り続けているのが”うつ”という状態です。
そのように鬱状態の脳になると「ちょっとその考えは脇に置いておこう」がほとんどできないのです。

認知行動療法は、丁度この「ちょっと脇においておこう」的なアプローチになっています。

認知療法は「別のことを考えてみよう」、行動療法は「違うやり方を試してみよう」とするわけですから、結局「まっすぐネガティブシンキングの奈落へと、錐揉み状に落ち込んでいき、ひたすらどっぷり漬かり続ける」ような状態から抜け出しやすくなります。
つまり、深入りしないトレーニングなのです

実際のところPETや光トポグラフィーによると、認知行動療法による治療はこの前頭前野の機能を回復させるようです。

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