理論としての「学習性無力感≒うつ病」説は間違っていますが、その理論から発展した「行動活性化技法」はうつ病に一定の効果を持つことが証明されています。
これは、認知行動療法のパラダイムシフトによるものもあります。
かつて、特に行動療法では「理論的背景」が存在し、そこから「モデル」が発生し、さらに「技法」をつくり、さらに「データ」を取って回復率をみることで理論の整合性を確認していました。
ところが、特に医学や薬学や保険の世界で臨床的に重要なのは「効くか、効かないか」です。
技法としての「行動活性化技法」は、背景理論の間違いにもかかわらず、一定の効果があるのです。
そんなのはおかしい!変だ!と思われるかもしれません。
しかし、医学の世界ではそのような事は往々にしてあります。例えば有名なのは「抗躁剤」の発見です。
全くでたらめな仮説から、全くでたらめなモデルがたち、それに基づいて薬が作られ、投与されました。しかし効果がありました。なぜなら薬を作るときに使った溶剤にたまたま抗躁作用があったからです。
いつか理論的背景が見直され、なぜ「行動活性化技法が有効か」について、学習性無力感よりマシな理論が出現するかもしれませんね。
少し話がそれましたが、いずれにしてもうつ病において認知行動療法を施術する時、「行動を活性化する」ということは非常に重要な側面を持っていることに関しては間違いないことなのです。
うつ病
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