2009/11/01: 第11回滋賀CBT研修会を終えて

10月31日に坂野雄二先生に認知行動療法のコツについてお話しいただいた時の感想など

今回の研修会は色々と新しい事を試したのもあって、結構神経を使いました。

今回は諸般の事情が合って会場を変えたので、その事もちょっと不慣れさを感じました。

1つは託児です。
託児の申し込みはそんなに多くなかったですが、利用された方からも参加者の方からも好評をいただきました。
ホテルとの関係性や、保育士さん・ボランティアスタッフとの兼ね合いなども含めて、色々勉強になりました。

ただ、ハッとさせられたのは、ボランティアの方から「普段子育てをしている方が研修を受けるための託児ではなく、普段子育てをしていない方が託児を利用する事によって、子育て休みを作ってあげてほしい」というアイデアを聞いて、なるほどと思いました。そこまで頭が回りませんでしたが、次からは是非男性陣が託児を申し込まれるように働きかけてみたいです。

さて、坂野先生の研修ですが、とても楽しかったです。
毎度言っている事ですが、私が勉強させてもらうついでに他の聴衆も呼んでいるというスタンスの研修会で、長年坂野先生の話を聞いてみたいと思っていたのがかないました。坂野先生としては滋賀県のお仕事は初めてだそうです。

最初に認知行動療法の歴史・発展の話から入られたのも、自分のやっている事の背景を理解するうえで興味深かったです。
その後は、私が坂野先生に「細かい事を話しながらも、そのバックグラウンドに流れる認知行動療法の理念を話して下さい」という、若干無茶ぶりに応じて頂き、あれやこれやと臨床のお話を交えてもらいながら、熱弁をふるってもらいました。患者さんの困りごとにオンデマンドに対応していくという認知行動療法の持つ自由な発想と多彩な技法が垣間見えたような研修でした。

その後の懇親会では、世界の認知行動療法の情勢から、日本の心理業界の話から、政治の話から、歴史の話から、ありとあらゆる豊富な話題とお酒と美味しい食べ物で、盛り上がりました。

その懇親会での話しぶりからも、あらためて坂野先生は気さくな先生だなあと思いました。

坂野先生の著書・訳本などはこちらです。
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投稿者: 西川公平
2009-11-01 16:45

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