2009/06/07: 健康食品の安全性

いわゆる”健康食品”を摂取している人についてと、似非科学について

国立健康・栄養研究所というところがある。

ここでは巷で噂の健康食品について、果たしてそれが本当に健康に良いのか、害がないのかという情報を提供してくれている。

サプリメントからヨーグルトまで、幅広くその効能、その限界、その有害事象を調べて書いてくれているところが非常に面白い。

これは「こころの困りごと」とは関係ないように見えて、結構重要な関係がある。

昔デイケアでスタッフをしていた時、SSTなんかで「買っちゃったけど騙されたと後で思ったもの」についてやった時、えらくたくさんの人が色々な健康食品や健康グッズを買わされていた。
特にその時”騙されキング”に輝いたのは、統合失調症の男性患者さんで、給料のかなりの部分をそういった[偽の健康を守るもの]につぎ込んでいた。

まあしかし、そういう健康ものと言うのはある意味民間療法的というか、ロマンがあるというか、趣味としてやっていく分には何も問題がないと思う。
趣味で「私は健康のために毎日***を摂取するようにしてるんだ」と言われたら、まあそりゃそれで構わないというか、「そんなものに健康をキープするというエビデンスはない!」なんて声高に言うのは、言う方がどうかしている。

結局のところ、それを趣味か、それ以上かで分けるのは、総incomeにおけるその趣味へのoutpayの割合だろう。
月100万稼いでる人がパチンコで月10万すって(10%)いたとしても何の問題もないけど、月12万の人が同じ事をしてたら(83%)やばい、という感じだろうか。

みなさんも自分のお気に入りの栄養補助食品について、ぜひ調べてみてください。
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投稿者: 西川公平
2009-06-07 06:47
カテゴリー: 雑談

Comments

こぼり on 2009/06/07 2009-06-07 20:02

ご無沙汰しています。健康法・健康食品は、その国・地域や家庭で古くから伝統的に用いられている方法[A]と、現代になって大衆向けに開発されたも[B]のを比べると、面白いかもしれませんね。Bのほうが科学的にみえて、実はAのほうが効果量が高かった、みたいな結果が出たりして。

国立健康・栄養研究所は、大学時代の部活の関係で、何度か通ったことがあります。トレッドミルの上を走りながら採血したり、最大酸素摂取量を測定したり、ちょっとしたラット体験でした。

gestaltgeseltz on 2009/06/12 2009-06-12 18:08

ご無沙汰しています。
結局のところ薬と言うものは伝統的に効果あると言われているものの成分を分析して、科学的に量産して作られているものも多いですからね。

サロンパスの主成分サリチル酸も、旅の宿でサロン(柳)が植わってたことから来てたような。柳は”煎じて貼れば足を休ませる”と古くから伝統的に使われてたそうな。
今でも集まる場所の事を「サロン」って言うしね。

・・・無駄な蘊蓄を出してしまってすみません。

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