最近オンライン学会増えているけれど、相場が分からないからぼったくられてるんじゃないの?というお話。
元々twitterで書いてた話ですが、妙に評判が良かったので、ブログにもまとめておきました。
https://twitter.com/gestaltgeseltz/status/1307705316226678785?s=20
例えば、ZOOM社の会議システムのキャパは、1日に3億会議できるぐらいあるから、24時間で割っても毎時1200万会議できる。
これは、日本全ての貸し会議室のキャパよりデカイぐらいだ。
ちなみにZOOMは「コロナで会議が増えたから、サーバーのキャパを7ペタ増強しました」とか言ってる。
7ペタて、響きは可愛い単位やけど、7×1024×1024×1024メガの事やで。ちなみに1時間の会議データ量は200メガぐらいな。3700万会議分の増強な。
したがって国内最大の学会が、何万人かの会議をしようが、こゆるぎもしない。
ついこないだサザンオールスターズがオンラインライブで50万人の観客を動員していた。
これは幾つかのサーバーに中継を分ける安全策を取ったみたいだけれど、それでも50万人が同時にフルハイビジョンの映像音声を視聴できるのだから、インフラとしての頑健さはしっかりしている。
ジブリの「ラピュタ」の名シーンで、『バルス』と14万人が同時刻同分同秒に書き込んでも、もはやTwitterのサーバーは落ちなくなった。それが2013年の話だ。
繰り返しになるがインターネットはインフラとしてアホほど頑健なのだ。
でも多分、学会のエライ人たちは、若い頃ISDNやADSLで良く繋がらなくなった体験をしているからか、オンライン学会業者の「(金を積まなきゃ)回線が不安定です」みたいな言葉にコロっと騙されてしまうんだろうなあ、、、と思う。
というか、学会屋が学会からふんだくってる金の量は、別にオンラインになる前からほんまに凄くて、金持ち学会ほど恐ろしく踏んだくられてる。
私の中では『結婚式場』『葬儀屋』『学会屋』はどれも同じボッタクリ屋さんに見える。
小さいとは言え私もイベントを主催する立場だから、大体何にいくら金がかかるかは分かる。そういうイベント系ボッタクリ業種のことは、全く好きになれない。
学会という組織がめちゃくちゃ古くて、本来なら数百万円インフラ投資して自動化しておけば良いところを、全部手動の手弁当でやっている。
それだけでも良いカモ要素なんだけれど、それぞれ所属の医療機関や大学組織がこれまた古くて、効率悪さ耐性Lvがチート級に上がっている
まとめると、オンライン学会は、オフライン学会のキャンセル料とか払ってないのであれば、高くて1/10ぐらいで十分安全に、安くて1/100ぐらいの参加費で開催可能。
各参加者の旅費交通費を加えると1/500ぐらいかもしれない。
なのにオフラインと同額ということは、業者か、学会か、どこかが大変に儲けてる。
だから、たかが日本の学会で回線が不安定になるとか、ビーズ2粒で水洗便所詰まらせるぐらいに、あり得ねえよ、って思うのさ。
でも、そんなふうに業者に脅されて、金積まされた学会も多いみたいね。
不安商売は、儲かるってことであればまだいいんだけれど、なんなら理事にキックバックとかだとヤバいなと思う。
予算書、決算書なんて、本当にちゃんとは誰も観てないしな・・・。