2015/04/03: 行動療法コロキウムin宮古 参加記

行動療法コロキウムin宮古に参加してきましたので、感想などを。

行動療法コロキウムは日本認知・行動療法学会が開催している事例検討合宿で、今回で19回目だとか。私はここ5,6回参加している気がする。19回の事例検討会を経て、学会員個々人の臨床能力が底上げされてきた感があるのかと言えば、そんな感じは微塵もないのだけれど、飲み会などは在ってまあ楽しい会ではあります。

大会長の伊藤先生のご尽力もあってか、あるいは沖縄人のなんくるない感じがそうさせるのか、ずいぶん居心地がイイ感じのコロキウムでした。


初日は3ケース合って、3ケースとも「1,2回で上手くいきました。でもなぜだか判りません。」という発表で、何をか言わんという感じでした。
そのうち二人はまあ認知行動療法の素人なので、そりゃ仕方ないだろうという事ですが、もう一人は専門行動療法士なので、そこは何らか資格持ってるイイところを見せて欲しかったのですが、まあ、なんくるないか。
1日目の感想としては、認知行動療法を学ぶよりは、ブリーフセラピーを学ぶ方が、まだ臨床の腕は良くなりそうだという事です。

そして飲み会がありつつ、私は二日目の事例報告とコメンテーターがあるので、そこそこにしつつ、部屋などでもにょもにょと資料やコメントスライドを作成していました。

二日目の最初のケースはACT(笑)のケースで、「セラピストがルール支配行動って、観てて痛いな」という感じでした。まあでも、世界のどこかにはACTの臨床をまともに学べるところがあるかもしれないので、そういうところに所属すればいいのではないだろうかと思った。

次が私の発表で、まあごにょごにょ喋っているうちに終わったというか、構造と文脈をいかに作ってセラピーとして成立させるかという基礎のお話をしたつもりなんだけど、フロア的にはお腹いっぱいという感じで、大してコメントも貰えなかったです。まあ、なんくるないか。
端折って喋ったんだけど、むしろディスカッションが短くなるぐらいあれこれ喋れば良かったと後悔した。ついでに、頑張ってリサーチして喋ったうちなーぐちは完全に不発に終わった感。ちなみにコメンテーターのコメントはカオスだったけど、なんくるない。

その次は、コメンテーター仕事という事で、報告されたピクリとも改善していない事例に対して何がまずいかを端的に、論理的に、明白に述べるお仕事。
ついでに昼前の話で「構造を持って当たるのだ」って話をしていたついてもあって、構造を持ってロールプレイからリアルプレイにスリルと変換してみた。

まあ事例も良くなってないけど、発表者も素人以上に成長していないというか。事例報告するぐらいだから、熱意を持って努力されているんだと思うけど、それらの熱はただただ無駄に放熱されているのだろうと思う。発表者がどうこうというより、この発表が今の行動療法学会の臨床教育における実力を表している気がします。クライアントさんには可哀想だと思うけど、なんくるないさー。

まあ、これでは仕事は終わったという事で、あとは消化試合的に参加してました。何か疲れてて、途中寝たりなんかしても、なんくるない感じで。

翌日は少し早起きして、宮古島でなんくるない感じにサイクリングを楽しんでいました。
せっかく宮古まで来て、何も観光せずにとんぼ帰りもさびしいですからね。

写真は来間島から見た海の写真です。蒼すぎる。どらげない。
kuruma
(クリックすると拡大します)
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投稿者: 西川公平
2015-04-03 00:27

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