2014年5月10日(土)に日赤看護大学広尾キャンパスで強迫性患者家族の会の主催で研修会が行われるようです。
東京OCDの会2014の詳細はこちら
http://109ocdf.web.fc2.com/2014tokyo.kennsyuukai.html
OCDの会主催の研修会は私も2回ぐらい参加したことがありますが、強迫性障害の患者会がやっている研修会です。
それ故に、研修会にも実際の患者さんが登場され、デモンストレーションなどが提示されます。
心理士というのは他の人の施術を観ることが少ない職種ですので、色々参考になることかと思います。
強迫性障害は、およそ認知行動療法を行えば治ると言ってほぼ差し支えない病気ですが、残念なことに適切な治療を行える治療者は数多くありません。
というより、ほとんど居ません。
「じゃあ、患者会の手で治療者を教育・育成していこうじゃないか」というのが斬新な発想の転換で、これまで日本各地で研修会を行っています。
いつか滋賀県でもやってもらえる日が来るといいなと思いながら、中々実現していません。
心理士の方々も、強迫性障害を治療できるようになるというのは、大変意味のあることかと思います。
色々な精神疾患があり、色々な薬物療法や心理療法が使われていますが、私の知る限りガチで薬物療法に治療成績を上回れるのは、強迫性障害に対する認知行動療法だけです。
(最近は不眠に対する認知行動療法もそうだと思いますが、そもそも不眠が病気なのかわからないでいます。)
そんなわけで、強迫性障害が十分に治療できるようになれば、とりあえず治療者として食いっぱぐれることはありません。
なんせ強迫性障害の患者さんは人口の2%程度は居ます。
下らない資格や免許を取ることにあくせくしないで、強迫性障害の治療者となることに研鑽を積んでみてはどうでしょう?