名古屋で行われた強迫性障害に対する認知行動療法の勉強会の感想
先週の土日は名古屋で行われた強迫性障害治療のためのワークショップに出かけた。
はるばる九州から原井先生と岡嶋先生が全国的な普及のために名古屋に来てくれたおかげだ。
なんせ2日間の充実は抜群のワークショップでした。
OCDに対して行動療法を理解した上で暴露反応妨害法を施術する施術者は少ないので、「だったら増やしましょう」というのが勉強会のコンセプトだ。
そういった施術者増のためのワークショップを患者さんの会が開くということ自体がかなり画期的な試みだと言える。
私は強迫性障害のオファーをいただくことが結構あるので、いろいろと勉強になった。
特にほとんどすべての患者さんに「自宅で自分で」エクスポージャーをやってもらっている都合上、病院でスタッフの前でエクスポージャーをするとどうなるのかがわかって興味深かった。
参加者もバリバリ臨床をしている人が多くて、質疑応答などもずい分突っ込んだ/臨床的なものが多く、参加者のレベルの高さもうかがえた。学会のワークショップではこうはいかない。
また行動分析という技法を使っている奥田健次先生という人が強烈に変で笑えた。なんというか、生粋というか、真性というか、イケイケの印象がある原井先生が一緒にしゃべってるだけで全然マイルドに見える。
ワークショップが終わってから、徹底的行動主義ごっこ(いくつかNGワードがあるw)をして楽しいディスカッションをさせてもらった。いやはや徹底的行動主義というものは面白い。またいつかお話したいものだ。
さっそく勉強会で学んだことを本日の臨床で使ってみたら、今まで漠然としていたところがクリア―に課題提示できて、勉強会の効果はずいぶんあったように思う。少し治りがスローペースな「観念中心」の方々にはメリットが大きいと思う。
けれど、些かこなれていない分時間がちょっと延びてしまった。要練習だな。