2012/05/09: 咳き込むことに関する職業病

先日からしばらく咳が続いていました。

常日頃咳に関していろいろ考えていることを同僚に話したらウケたので、ちょっと書いてみます。
ごく個人的な内容です。

特に喘息の治療とかをやっているわけでもないですし、やったこともないです。


我々の仕事は声を使う仕事であり、また私の個人的な趣味も声を使うものなので、咳は困りものである。
特に喘息持ちとかではないが、たまに咳き込む日だってある。

従って個人的に咳をどうにかしようとアレコレ試みていることがある。
ちょっとしたコツのようなものだが、まあ参考にしてください。

・咳は、最初レスポンデント行動として出現するが、後にオペラント行動として長引く
咳き込むとなればそれはただ反射的に出ているのだろうと思いがちですが、たしかに症状の最初の内はそうです。これはレスポンデント的だと思う。
しかし、しばらく咳をした人ならだれもが経験するように、諸症状が治まった後も、コンコンと空咳(痰などは出ないけど、ついつい出る咳)がある。これはオペラント的だと思う。
もちろん反射として存在する咳は、雑菌や異物を排除するために必要な物だろう。
つまり
異物・雑菌(US)⇒咳こむ(UR)
というわけだ。
でも、後者の空咳って、いらないくね?と思う。ここには妙なオペラントがある。
異物・雑菌(US)⇒のどの妙な違和感(NS?)⇒咳こむ(UR)⇒痰

異物・雑菌なし⇒のどの妙な違和感(CS)⇒咳こむ(CR)⇒痰なし・のどの不快感の減少
ってなってる感じ。

そこで、対立行動分化強化(拮抗条件付け)をもって、空咳を鎮めるビヘイビアをトレーニングしてみた。
いろいろ試した結果、対立行動として選択したのは、「ため息をはく」事。
正確に言うとため息というよりは、メガネや鏡を磨くときにハーっと湿った息を吐くあの吐き方だ。
これは自発的に可能で、かつ咳と同時には決してできない。

のどの妙な違和感(CS)⇒湿った息を吐く⇒痰なし・やがてのどの不快感の減少

これを繰り返していると、空咳が治まるのが早い!

しかし、たまに本当に痰がでる咳もある。それは息をスウハアした時、のどがガラガラ鳴るから何となくわかる。
そんなときは思い切って咳き込み、痰を出す。爽快!
異物・雑菌(US)⇒咳こむ(UR)⇒痰
は残しておくわけですよ。
分化強化なだけに、空咳は弱化し、本咳?は強化する。

・気道閉塞に対する曝露
本当の所は知らないんだけど、私の個人的な感覚で言えば、咳を出すときはおそらく気道が狭くなる。
これはきっと、水道のホースを潰すと水が遠くまで飛ぶのと同じで、気道を圧縮して息を出すことで異物を吹き飛ばすつもりなんだろうと思う。
でもやっぱり、空咳の時は要らないくない?と思う。
小さい欠片みたいな痰でも、気道が狭いとそれなりに引っ掛かりを感じて、つい本咳張りにやってしまって、雑魚ばっかり引っかかってしまう。
そこで、「実の所マジな異物や雑菌はもう残っていないな」と思う時、つまり息をスウハアした時異音がしない時で、かつ気道の狭まり感を感じるときは、気道拡張を試みる。
これは、食道アカラシア(食物の通過障害)の治療にバルーンを用いる所からヒントを得た。
やり方は、ただただ息を吸い込むだけ。
目いっぱいはい息を吸い込んで、さらに口などをモグモグ使って、もう少し肺に空気を送り込んで、・・・まあ要するにセルフバルーンですね。
かなり膨らんで気道もパンパンになっている状態で、ちょっとキープする。胸郭なんかが開ける人はなお良い。
上手くいけば、「そうか、息するのって、こんなにスムーズだっけか」となります。

いずれにせよ、本物の異物や雑菌がある時は、条件反射を抑えてはいけないと思うので、注意。


これを見た一部のABAマニアの人は、
「ああ、俺もそう思ってたんだよな」とか、
「うおー、今すぐ咳したい」とか、
思っているかもしれません。

もしよかったら、試してみて結果を報告ください
このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者: 西川公平
2012-05-09 14:19
カテゴリー: 雑談

Comments

OKA on 2012/05/10 2012-05-10 20:57

やってみてと,書いてあったので,コメント書いてみた。
一杯書いてはじかれると,怒りが出て,このブログに条件づけが起こってはいけないと
このくらいでやめるとする。

Add Comment

TrackBack

トラックバック

トラックバッックはありません。