2011/12/05: 別司 行動療法学会 参加記 3日目

遅ればせながら、11月28日(月曜)に参加した行動療法学会について、報告します。

●自分のポスター発表
●スタッフのケーススタディー
●自主シンポ

「地方勉強会における認知行動療法普及の試み Part4〜福井県からの報告」
人生初のポスター発表でした。前夜の懇親会時間を削ってキンコーズへダッシュしました。福井県には、24時間空いている印刷屋なんて無いので、大変有り難いです。
キンコーズ到着後、パネルの大きさは?、A4縦の長さは?と四苦八苦し、時間は風のように過ぎて行きました。
が…、とうとう学んでしまいました。“ポスター作成は、都会であれば、前夜からでも間に合う” ということを。

会場でのポスター掲示は、周囲の先生方を真似&手伝って頂きながら、なんとか完了。掲示のコツを、滋賀医大の田中先生に前日教えて頂いたのも、大変助かりました。有難うございました。


他の先生方のポスターを拝見したところ、ご自身のアドレスの掲示、自由に持ち帰れるレジメの添付など。“ポスターという場で、如何にコミュニケーションを円滑にするか”が、きちんと想定され、創意工夫に溢れていました。あぁーこやるんかと反省です。
その中でも、千葉大の永岡先生の「認知行動療法におけるメタファーの質的な分類と具体例」ポスターは、一段と華やいでいました。自分の関心処でもあったので、添付レジメを頂戴しました。いろんなメタファーが提示された楽しいポスターを見て、このポスターのように、メタファーは臨床を楽しくさせてくれる効果があるのかとも思いました。ただ、“メタファーとは、それ単独で機能するわけではなく、使い手(CL、Th)によって機能が異なることを、もう1行記載されていても良いのでは”と思いました。CL・Th、互いにFitしないメタファーを持ちだしては、場がおかしなことになるvv その場ですぐ修正すれば済むのかもしれませんが。あと、メタファーを持ちだす効果と、一般意味論で言われる抽象のレベルを上げ下げする効果は、オーバーラップするんだと思っています。…上手く述べられないので、またの機会に回します。

さて、自分のポスターはと言えば、帝京大学の古川先生や、長野県立リハビリテーションセンターの大沼先生とお話ができました。「新規メンバーと常連メンバーにある知識格差」、「事例報告者が少ない」、「メンバーが実際の現場でどこまで取り入れているか、その質と量」について、ディスカッションしました。
あとは、同郷の後輩とぐだぐだおしゃべり。自分のポスター提示がまずかったからか、周りのポスターは幼児〜思春期の支援に関する者が多かったからか、多くの先生とはお話できず残念でしたが、とりあえず良しとします。先生方の工夫をお土産にして、次回に繋げたいと思います。



この後は、スタッフ木内先生のケーススタディーでした。
前職場でのケースを報告。雇用主(医師)から「CBTで」とオーダーを受け、独学で学んだCBTを利用した臨床2ヶ月目のケース。こちらも創意工夫に溢れていました。
私もCBTを大学や院で習わず、精神科で臨床をしていたので、共通するところがありますが、“臨床2ヶ月頃、私はここまでしていなかった”と、恥ずかしくなりました。質疑応答はシーンと厳かな時が流れましたが、私はこの興味深いケース報告に頭が活性していたので、いろいろ質問させてもらいました。
私の質問が終わったところで、座長の坂井先生のお声、『はい、時間ですので』と、幕が閉じられ。。。しまった、3番、4番手に質問したかった方がいらしたのではないかと、ドキリ。その後、木内先生と名刺交換する方がいらっしゃたので、尚更申し訳なく思いました。



ラストの自主シンポは、奥田先生と仁藤先生の企画に向かいました。こっそりドアを開けると、壇上からはオーラが煌々と放たれ、フロアーは立ち見の先生も多く圧倒されたので、そのままそーとドアを閉めました。

こちらはきっとゆるゆるだろうと、もう1つのドアを開けると、意外や満席。
壇上には、ギュイーンとプレゼンされている先生が。あれっ、会場間違ったかなと不安になりましたが、太田先生のお姿が目に入ったのでひと安心。プログラムを確認すると、壇上の先生は上村先生だと分かり、納得。ウエムラ先生であって、カミムラ先生では無いんですね。生・上村先生は、Active、エネルギッシュ、Englishやカタカナがmatchする先生です。
続いて、太田先生。お話しさせてもらったことは無いですが、なんとも親近感溢れる先生です。スライドに出てきたカウンセリングルームは、とても綺麗で広くて、うちとはえらい違うなと。。そして、カウンセリングルームのキャラに使っているというパンダが出て来て以降は、、太田先生がらんま1/2のパンダにしか見えませんでした。ひらがながよくおにあいになります。
次いで、小山先生。週80時間労働と報告されました。 1日8時間×週5日=40時間+α/週 が一般的なのだとしたら、倍です。一体どうやって健康を保っていらっしゃるのかと驚きです。しかし、待てよ…、80時間÷週7日=11.4時間/日、80時間÷週6日=13.3時間/日なら、自営とはこんなもんか。漢字がよくお似合いになります。
ラスト、指定討論の伊藤先生が登場され、壇上に花が咲きました。「格好よすぎない?自営とはそんな格好いいものか?」と切り出され、先生の体験を自己開示し、討論を動き易くされていました。オールマイティーな先生です。

先生方のリアルなプレゼンを前に、日常を振り返ることが出来ました。有難うございました。大会長、運営事務局の先生方も、有難うございました。
来年は、9月に立命館で開催されると聞きました。湧きあがる事務に処理が本当に大変だと思いますが、福井にも近いので、嬉しく思います。楽しみにしております。
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投稿者: 別司ちさと
2011-12-05 19:43

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