2011/10/04: 福井の北部CBT勉強会

これまでに16回を終え、参加者頂いた方は、多職種延べ430名。

認知療法学会1日目、田中先生企画:「CBTにおけるスーパービジョン〜SV不安への認知再構成〜」に参加しました。これを受けて、福井のCBT勉強会の運営について考えたことを書きます。

心理士を中心に、他職種からなる。ケース報告の7割は、主催者自身。この結果は、なんとも微妙。ケース報告者が少なすぎる。県内心理士の他勉強会も似た状況のようなので、ココに限った話ではないんだけど。過去のSV外傷、現在のSV恐怖が幾らか潜んでいるのは間違いない。

ケース報告は、“ケースを出したいと思う者”がやれば良いと思ってます。
しかし、遠慮して出せないならと思い、「どう、ケース出してみない?CBTをどう導入するかという出し方でもいいよ」と、直接個人に声掛けしたことが過去数回だけある。多い返答は、第1位『まだCBTが出来ないので』、第2位『今はCBTに適当なケースがないから』
どれも、私の質問にはマッチしない返答vv こういった安全確保行動をしたい気持ちは、そりゃ分かる。私も、“自分がケース報告など、それはおこがましいことだ。めっそうもない。”みたいな考えをよくしていた。結局、こう考えることで、事例検討不安から安全を得ようとしていたんだと思う。『』を引き出すのは、その方々と私のコミュニケーションが日頃不足しているか、勉強会運営に問題があるにかもしれないので、これからも十分に検討していきたい。


福井はCBTに特化した専門家がいない&CBTの認知度が低い&人口が少ないため、勉強会を「維持させる」のは、容易ではない。ポイントは、「参加者のニーズを反映させた、足を運びたいと思ってもらえる」企画、「主催者がやりたいと思う」企画、この2つをいかに折衷させるかだと思っている(現時点では)。しかし、コレには、労力と経費がかかり、私の睡眠時間が削られる。私の事務能力がもう少し上がると良いんですが。。
「ケース報告の7割は、主催者」という結果は、私の事例振り返りの場&恥かきエクスポージャーの場としては有益だし、参加者は役員クラスの先生が多いので、良い指摘をもらえる。しかし、この先も、この状態でいいのか!?自分のためだけの勉強場なら、往復3万円出してでも他勉強会に行った方が、俄然、楽だ。昨年末から、徐々にこう思うようになりましたvv 嫌なら、やめりゃいいんですけど。


おっと…。気分が落ちて来たので、反証を探しますvv
反証① 有村先生は、「レジメ作成は敷居を高める」「九大の症例検討は、レジメ無しで、口頭報告のみをホワイトボードに書きながら進める」と。九大とは異なり、コノ勉強会参加者は他機関から成るので、守秘義務に配慮した形で、ぜひ開催してみたい。
反証② 私自身、県臨床心理士会、京都の井上先生勉強会、学会でケース報告ができたのは、他者からお誘い(プロンプト)があったからだ。つまり、「どう、ケース出してみない?」という発話は、悪くないのかもしれない。
反証③ そもそも、誰のため、何のための勉強会なのか。ベースから、考え直そう。
反証④ 福井県内の仲間が、CBTが必要だとなる時まで、CBTを必要とする利用者さんと出会う時まで、勉強会を維持させよう。
反証⑤井上先生は、173回勉強会を続けている。16回ごときで、ガタガタ言うのはよそう。迷いながらも、細々と続けることに、意味がある。
気分、上昇。⑤は強烈に効く。数の差がスゴイ。

今回、勉強会運営に関して思考を活性化させる機会を頂いたこと、石垣先生(2011年9月、心理臨床学会)、田中先生(2011年10月、認知療法学会)に、感謝です。12月の行動療法学会で、勉強会の経過と結果をポスター報告するので、会場で、諸先生方からお知恵を頂けたらと思います。↓コメントも頂けたら、嬉しいです。
このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者: 別司ちさと
2011-10-04 09:43

Comments

コメントはまだありません。

Add Comment

TrackBack

トラックバック

トラックバッックはありません。