カウンセリング回数:6~10回

○経緯など
主に職場での「ありがとうございます」などのあいさつや電話対応での第一声など、言おうと思ってもことば・声が出づらかったり、つまる・どもったりするなど発話のしづらさを日々感じており、それがストレスになっていました。一人で話すときはそのようなことが起こらないので何か心理的な要因があるのではないかと思い「認知」から見直し、変えていくという方法に興味をもち、カウンセリングを受けました。

○カウンセリングの内容など
まず、臨床心理士の先生に、職場や日常会話での状況について詳しく聞いていただきました。そのうえで、日々の会話などの場面において、自身がどのような不安や思いをもち、実際どのような行動(発話)をとっているのか、を自分でノートに記録することで、症状が出やすいシチュエーションをさぐり、認知と実際の行動の関係を具体的に明らかにしていくという流れで、解決策を見つけていくというものでした。

○現在の状況・感想
先生から一方的にアドバイスを受けるのではなく、自身でまず日々の認知・行動を客観的に見つめ直すことを前提に、改善するためにはどのように考え方をシフトし、行動するのがよいかということを一緒に考えていただく、というのが、今まで自分で意識していなかったことを冷静に分析し、不安の要因・正体を明らかにするのに非常に役立ったと思います。
現在、吃音の症状が全く出ないわけではないですが、自身の状況を客観視して、自分で認知(考え方)や行動をコントロールすることができるようになり、ストレス、吃音症状ともに大幅に減ったと感じています。