2010/03/12: 専門行動療法士

日本行動療法学会の資格である専門行動療法士に合格しました。

資格について詳しくは日本行動療法学会 学会認定資格をご覧ください。

私は何となく「臨床心理士」という資格や、その資格を作っている団体の事が好きになれないので、臨床心理士資格を取らなかった。
丁度臨床心理士資格移行期間の年で、実務経験があれば試験を受ける権利があったのだが、なんともそそられなかった。
しかし、資格がない事で私自身に不便は無くとも、私を紹介する人や患者さんにとって、先生は「どういう資格を持っているか」が何も無いと、多少落ち着かないような印象があった。
その時に、まあこれなら、仕方なく・・・と取ったのが「認定行動療法士」という資格だった。

認定行動療法士は行動療法学会に一定期間所属し、一定量の研修を受け、専門行動療法士が添削したケースレポートを提出すれば、医師だろうが看護師だろうが職種を問わずに取れる(はず)。

しかし、あまり営業のセンスがあるとは言えない行動療法学会は、この資格でひと儲けしようとか、そういったことは全く考えていない様子で、そもそも認定行動療法士を持っている人を行動療法学会以外でお見かけした事がない。

そういう意味では結構マイナーな資格であるとも言える。

そのマイナーな資格の上級バージョンが、今回取った「専門行動療法士」である。

実のところ、この専門行動療法士は前から狙っていた資格でした。

なぜなら「CBTセンターの西川先生は、認定行動療法士で、認知行動療法をご専門とされています」などという紹介は、普通の現場の研修で大体の人は間違うし、訂正する気力も起こらない。
この「定」と「知」の違いを「専門」という文字は鮮やかにかき消してくれる。すばらしい。

そういう事を書くにつけ、やはり資格というのは持っている本人に役に立つというより、それを紹介する人や、それをめがけてくる人にとってこそ役に立つものなんだろうなと思う。


ちなみに、試験の時に「専門行動療法士は認定行動療法士を指導する立場として、行動療法の諸理論、緒技法に精通している必要がある」と言われたが、そのあたりは私の知識にも、行動療法の理論や技法にも、怪しいところもあるので、今後勉強していきたい。

ついでに、もし当CBTセンターに「認定行動療法士を取りたいからケースレポートを添削してくれ」という依頼があった場合、CBTセンターのスーパーバイズの枠組みでお受けします。
ただし、元々良く知っている人の場合だと、手心を加える可能性(どちらかと言えば悪い方向に)があるので、お勧めしません。
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投稿者: 西川公平
2010-03-12 23:05
カテゴリー: 開業カウンセラー

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