2008/10/31: 看護実践における認知行動療法に参加して

sharon E Freeman
東京の勉強会に参加した備忘録。
およびミーハー写真コレクション。

シャロン・フリーマンという方をそんなに存じていたわけではないが、心理士以外(看護師、作業療法士、教師)と仲良くCBTをやっていることが多いので、参考になるかと思って受講してみました。

全部英語(翻訳付き)で4時間×2日

世界各国で講演しているだけあって、話がとても巧みというか、説明して、ロールプレイをして、説明して、・・・のテンポがとてもよく判りやすい。こーゆー演習は自分が研修する時にもすごくためになるなあ。
ロールプレイとか、時には手品まで使って、ソクラテス的質問というかソリューションフォーカスというかの会話を実演してくれて、そういう表現方法もあるんだなと思った。どこかで使おう。

彼女はブリーフセラピーセンターに所属していただけあって、Yes-Setやソリューションフォーカスや不平不満の処理がブリーフっぽいところも使いやすい雰囲気。

また、彼女のメタファーは文化や言語の壁を越えて伝わりやすい普遍のものを使っている。この目線の平らかなところが看護師という職業アイデンティティーから来るのか、本人の個人的な魅力なのか、あるいは両方だろうかと感心した。

疑問に思ったのは、日本における看護師はどこまで治療の主体足り得るのかが私の偏見かもしれないけど微妙だという事。私が質問するようなことじゃないからそれは黙っておいた。

使ってるコラムが「状況・気分・思考・違う考え・結果」という5コラムで、私はこのコラムを使っていない分、反論(思考抑制)による症状の悪化について質問しようと思ったが、若干マニアックすぎる質問なので周りのナースの空気を読んで控えた。
代わりに「どんな風に書くと違う考えなのか」みたいな質問をすると、出てきた自動思考に1対1対応するような具体的で合理的で論理的かつ客観的なという、至極まっとうな回答。うん、まあ、そうだね。
彼女に「認知療法はポジティブシンキングなのか?」と聞いたら、「そう、なるべく具体的で説得力のあるやつ」と答えが返ってきそうな気がした。

あとは、とってもチャーミングな人でエネルギッシュな人で、エネルギーをコカコーラから摂取しているというところがとってもアメリカンっぽいなあと、どうでもいい感想を抱いた。

4時間を2日間、ひたすら翻訳しつづけて頂いた菊池 安希子先生にも感謝。めんどくさい質問ばかりで申し訳なかったです。
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投稿者: 西川公平
2008-10-31 00:08

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