CBTセンターの道具箱について
今回のホームページリニューアルからそれなりにアクセスがあるページをトップページに持ってくるようにした。
そのうちの一つが「CBTセンターの道具箱」で、実は今回からどのコラムがどれぐらいダウンロードされているかがカウントされるようになった。
前回の状態だと誰がどれぐらいダウンロードしているのかさっぱり分からずに、本当に誰か参考にしているのかすら分からないので、けっこうこのダウンロードカウンターは重宝している。
ちなみに今のところ、一番人気はLSASだったりする。私は個人的にはLSASは日本の文化社会に全くフィットしていないので使えない尺度だと思ってますが、何が人気か分からないものですね。
しかしLSASの不安と回避を別個に測れるアイデアとかはなかなか良いと思う。もうすこし項目とか翻訳とかを見直して、ちゃんとしたバージョンを作って、かつ標準化までしてくれる人が出てくれるといいんだろうけど・・・。
もし社会不安や対人恐怖を取るなら、どちらかと言えば「日本版社会恐怖尺度(SPS-J)改、日本版社会的相互作用不安尺度(SIAS-J)改(対人不安のアセスメント)」が個人的にはお勧めです。
末尾に不安を抱く対人関係の親密さについて付け加えてありますが、それは私の治療の必要上のもので原文にはないので、要らない人はカットしてください。
あと、ついでにPaduaという強迫のインベントリーについても質問内容が子どもに使用できるものではないので、適当に子ども版を作ってます。別にインベントリーだからスコアが知りたいわけではなく、幅広く症状の有る無しを取りたいときに使ってください。
強迫症状インベントリー(子ども用)(Paduaを下敷きにした子ども用の強迫性障害のインベントリー)
大人のPaduaの項目自体ももーちょい何とかならんかなと思わなくもないですが、どうも色々なOCDの専門家の話を聞いていると、OCDとはずいぶん施設や機関によって来談者の母集団が違うというか、たぶんこのPaduaを作った人のところにはこういう人たちがいっぱい来ているのかもしれないなあと思います。
私のところにはわりあい妙な人々ばかりが来てくれて、とてもintrestingな感じです。
色々な人のユニークな強迫観念や強迫行為のリストを作って、いつかWeb上で公開したいなと思う。というのは、多くの一風変わった症状を持つ人たちは、教科書に「手洗い」と「確認」しか載っていないので、自分の困り事が何なのか非常に不安を覚えている。
むしろ強迫観念や強迫行為はOCDと診断されない人の中にもたくさんあるので、そういうものも収集できればいいなあと思う。
ちなみに私が気に入っている、”一般人のちょっと変な考え”がたくさん載っているHPは
私の中のプチ狂気というページです。
こういう企画がたくさんあって、世の中がもうちょっとabnormalizeされていった方が、ヒトのちょっとしたユニークな部分が活かせるのではないかと思う。とか言うと大げさだけど。
ちー on 2008/10/21 2008-10-21 03:21
一番人気がLSASなのが驚きです。患者さんと使ってみても,「そもそもこんなことできてたら苦労してません」的なコメントを頂くことあります。日本において,その発言はごもっともだと思う。『パーティーに行く』って…一体なんの会合のこと(?_?)SPS-J,SIAS-Jを載せて頂いてからは,こっちに転換。これらに回避の程度を別個に測れる要素がプラスされたら有り難いな。
私的には,OCDの仕組みシート&枠だけのコラム&3つ5つのコラムをよく使います。
道具箱…大人のPaduaありますか?無かったような。…汎用コラム内の無地コラム(2つ3つ4つ)をクリックするとtopページに飛ぶのは私だけかしら。
久保田先生自作のも載っているんですね。皆が自作したコラム&使い方をこのHPに投稿できるシステムを作ってみてはどうでしょう?家族療法家がネット上に持つ「ソリューションバンク」的なもの☆ああいう発想大好き♪