CBTセンターでは昨年度に続き、全ての治療成績開示を目指して頑張っています。
そんな中で、来談経路についての考えてみました。
CBTセンターは滋賀と福井にあり、かつて狛江にもありましたが、どれぐらいの範囲からくるのかというと92%が都県内から来談されています。地域密着のお仕事と言えるでしょう。
逆に、残りの8%の方が、どれぐらい遠くから来談されているのかを考えてみたところ、西は神戸あたりから、北は石川あたりから、南は和歌山とか、奈良とか、三重とかから、東は静岡ぐらいからお越しの方がいました。
あんまり遠くからくるというのもかえって大変だろうから、現在Skypeカウンセリングの準備を進めています。
しかし、あんまり遠い所からクライアントさんを引き受けるというのも、その地域の医療機関についての情報も、社会資源についての情報もないので、望ましくないことだと思いますので、あくまで来談可能な距離の方の、サポート的な役割としてSkypeを活用していきたいと思っています。
まあ、また、それは、いずれ。
いらっしゃる方はホームページを見てくる方が一番多くて、43%ほどです。
ついで、40%ぐらいの方が医療機関から勧められていらっしゃっています。逆に医療機関に紹介する方は全体の12%ぐらいです。
開設当時は一次予防的な立ち位置で、こころの病気の方が、自分がそうとは気づかずにいらっしゃった場合に、紹介するのが開業カウンセリングの一つの意義だという意気込みでいましたが、むしろ医療機関から流れてくる人の方が多くて、戸惑っています。
これは二つのことに起因していて、一つは我々は地域において適切な広報活動を行えていないということ、もう一つは現状の精神科には認知行動療法などを行う技術やマンパワーが存在しないということです。
まあ、また、それは、いずれ。
来談者の性別は女性が6割で男性が4割と、やや女性が多くなっています。これは精神科通院における男女比とほぼ同じなので、そんなもんかなと思います。女性の方がSOSを出しやすいというか、HELPを出すのが男性は苦手というか。
年代は、10歳未満1%、10代12%、20代31%、30代29%、40代17%、50代7%、60代3%となっており、まあ、老若男女にばらついているという感じでしょうか。
面接の回数で見ると、4〜9回の方が最も多いです。それは治療が無事に終了した方だけで見ても同じく4〜9回の方が最も多いです。
ですから、まあ4,5回来て様子を見て、全然改善の見込みがなかったら、来なくなるのが良いでしょう。10回ぐらい粘っていただいてもいいですが。
その他、主だった治療成績については
CBTセンターの治療成績開示http://cbtcenter.jp/room/outcome/
に載せていますので、参考にしてみてください。
いずれにせよ、これらの治療成績が果たして良いのか、良くないのか、他の施設や治療者が成績を開示していないために比較検討のしようがありません。
今後は他の施設や治療者においても、治療成績の開示を求めて活動していく予定です。
参照
ひきこもりに対する家族の関わり
不登校の認知行動療法