2007/06/14: 社会不安障害⑤

社会不安障害の架空のキャラクターを作ってみた

産業カウンセリング系の研修で事例を幾つか出してくれといわれる事がある。
当然実際の患者さんをだすわけには行かないから、架空のキャラクターを想像して作り出す。
これが意外とウケて、事後のアンケートなどで意外と評判良い。「まるで私の人生です」なんてコメントすらもらえる。

そんなわけで、社会不安障害のキャラをここにも書きつづってみる。スピーチ不安がメインだけどね。

*****社会不安障害*****
Dさんは昔から赤面症だった事もあり、 1対1ならいいが、大勢の前で何か話すということがとても不安。
自分がしゃべらなくてはいけない場面では、沢山汗が出て、のどが渇き、どもり、上手く息が吸えない感じがする
月に一度まわってくる朝礼の司会なども苦痛で、2,3日前から眠れない。
前もって発表の準備をどれだけしても不安は消えず、思わぬ質疑で頭が真っ白になる事を想像してしまう。
不安が募るごとに「完璧な準備をしなければ!」と焦るばかりで、どんどん苛立ちがつのる
今まではある程度こなしてきたが、地位が上がり、発表内容の責任が大きくなってくるにつれて、どんどん辛くなってきた。
ついに朝礼の司会の日に仮病を使って休んでしまい、激しい自己嫌悪に襲われる
部下や同期の人間が、「もっと難しい仕事なんて幾らでもあるのに、たかがそれぐらいのことで情けない。」と噂しているように思える
アルコールの摂取量が増えた
来月のプレゼンをサボる口実を四六時中必死になって考えている。そんな自分が心底イヤで情けない。
自分はそもそもこの仕事に向いていないのだと確信した
いっそ自分が事故にでもあわないかと思って、乱暴な運転をした
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投稿者: 西川公平
2007-06-14 10:16
カテゴリー: 社会不安障害

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