うつ病の認知再構成法の概要

うつ病に対して現在有効であるとされている方法の一つに認知療法の「認知再構成法」があります。

従来の精神医学では「マイナス思考はうつ病の結果としての症状であり、そのような症状を扱うことに意味がない」とされてきました。

しかし今日、そのようなマイナス思考を取り扱うことと、うつ病からの回復には深い関連があるかもしれない知見が数々積み重なってきています。

このことは、「うつ病の方はマイナス思考ばかりで認知が歪んでいるから、その考え方を矯正することで治療する」と誤解を受けますが、そうではありません。
また、「うつ病の原因は認知の異常だ」ということも意味しません。

どちらかと言えば、認知療法は原因遡及改善型の治療法ではありません。

大きく言えば、二つの事柄が理解できるようになれば、認知再構成は成り立ちます。

一つは、我々が現実と呼んでいるものは、[客観的な事実]と[主観的な認知]の両側面があるということです。
もう一つは、認知、すなわち思考を「扱うに値するもので、扱い得るもの」とすることです。
それら発想の転換によって、うつ的状態からの改善の糸口を、我々自身の思考の中に見つけていこうとするのが認知再構成です。

認知再構成法においては「思考記録表」と呼ばれる、ある特定の場面において、どのような気分がして、どのような事を考えたのかを書き込むシートをよく使います。
これらのシートを書く上での注意点を通じて認知療法の哲学や手法を説明していきます。

認知再構成法は必ずしもうつ病だけに限られた技法ではありませんが、よく使用される技法なので一般的な説明を行います

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