絶対臥褥

お隣の森田療法に「絶対臥褥」という、”ただベッドに伏して食事と排泄以外の一切の行動を取らず1週間程度を過ごす”という荒療治があります。
行動活性化とは真逆のようにみえて、そうではありません。

行動の一つの側面は、ポジティブな結果を求めて行うものです。
その行動を「取ることを禁じる」ことによって遮断化が起こり、行動をとりたいという動因が高まります。つまり動けるという事はシンプルかつあまりに当たり前な喜びですが、それが得られやすくなるということです。

もうひとつの側面は、ネガティブな結果を回避できるると期待して行うものです。
そのような行動を「取ることを禁じる」とは、回避としての行動を行わせないことになり、かなり強くあれこれ直面せざるを得なくなります。
これはフラッディングと呼ばれる強いエクスポージャーとして機能すると考えられます。

しかし、なかなかこのご時世、カウンセラーが「1週間身じろぎしないようにベットで寝ていてください」と命じたところで、そのような指示は順守されない昨今です。
センセイの権威が落ち目の現在、なかなか施行が難しいアプローチだと言えるでしょう。

ただ、なんとか1日2日ぐらいやっていただくことでも、それなりに得られるものがあると感じています。
特に、不安焦燥感からなけなしの活動性をすぐさま浪費してしまうタイプの方にはお勧めです。

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