行動活性化技法の概要

行動活性化技法は、その人が行う自発的な行動が正の強化(よいことが起こる)を受けるよう、本人と環境との相互作用を回復させる働きかけを行います。
一方でこころの困りごとの諸症状はおおよそ負の強化(いやなことから逃れられる)に基づいています。こちらでやり続けると悪循環になってしまいます

シンプルにいえば、「何か行動をする」⇒「イイことがある」というセットを増やしていくのです。

「うつで何もやる気がしないし、何もできない」という言葉をよく聞きますが、頭の中での意識の動きも含めると真の意味で「何も行動しない」人はごくわずかです。
うつ病の人々もそれなりに、トイレに行ったり、ご飯を食べたり、テレビを見たり、灯油を入れたり、電気をつけたり、鍵を閉めたり、etc.なんらか良かれと思って行動をしています。

それらの活動と、気分の関係について丁寧なモニタリングを行いながら、行動の活性や不活性が、気分の上昇下降に与える影響について学習していくのが行動活性化技法の根幹です。

しばしば、「やる気がないから行動しない」ということも言われますが、行動活性化的には「行動することがやる気を生み出す」という逆転の仕組みについて十分理解していくことが必要なのです。


これらはある意味かなり認知的な要素を含んでいる技法です。すなわちうつ病の人の「ネガティブな事を抽出しやすい認知的側面」に対するアプローチであったり、「ポジティブな事をそうだと認めづらい認知的側面への介入であるともいえます。
あるいは、「やる気が起こらない」という自分に貼ったレッテルからどのように脱出するかという試みかもしれません。
さらに、「私は何もしていない。何をしても無駄。無意味」という特有の認知に対する行動実験と言えるかもしれません。



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