旧行動療法学会2023漫遊記というか、はるばる北海道まで来て、ギャンブリング障害の講義を伺ってきました。

講師のRobert Ladouceurはカナダで教授をしていて、25年ギャンブル依存の研究をしている。
フランス語訛の英語を喋る分、簡単な英語で喋ると自称していた(たしかに30のことをトリティーとか言ってた)。
講師本人に
「講演内容をSNSなどにアップしても良い?」
と尋ねたら、
「スライドパクらなければいいよ」
と言われたので、メモした講義録をアップします。
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投稿者: 西川公平
2023-11-03 09:52
カテゴリー: 様々な困りごと
アメリカ心理学会の12部会(臨床心理学部会)が心理療法に関するエビデンスを出している。
最近見てなかったけれど、更新されたところもあるようなので、観てみようと思う。
それにしてもアメリカはいろんな心理療法を開発していくもんだなあ。

ちなみにAPA12部会は、「経験に裏づけられた治療」という表現を用いていて、判官びいきか心理療法に対して若干甘めに評点していると個人的には感じている。

以下は療法別の分類だが、症状別の分類もある。
https://div12.org/treatments/

こっちの方が目的にたどり着きやすく、見やすいかもです。

【心理療法】
以下は、心理学的治療法のアルファベット順のリストです。
ある診断に対して治療法がないことは、必ずしもその治療法に十分なエビデンスがないことを意味するものではないことに注意してください。
むしろ、経験的に支持された治療基準に従って、その治療法が我々のチームによって十分に評価されていないことを示す場合があります。
治療法をクリックすると、その説明、研究サポート、臨床リソース、トレーニングの機会などが表示されます。
また、ご希望であれば、診断名から治療法を検索することもできます。
また、症例検討のセクションでは、特定の症例提示に適切と思われる治療法を検討することができます。

ちなみに、今年は
【オンライン研修会 エビデンスに馴染みがない方々のための考え方・使い方・作り方】という研修開催予定
https://cbtcenter.jp/event/?itemid=2851

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投稿者: 西川公平
2022-06-27 17:10
カテゴリー: 雑談
CBTセンター所長の西川公平が、このたび博士号を取得し、医学博士となりました。
少しややこしいので解説しますと、医学博士を取るということは、医者になるということではありません。西川は今もかわらず心理師のままです。
医学部の大学院博士課程を修了し、博士論文が受理された時に博士号が授与されます。

社会人大学院生として医学部に進学し、博士課程を無事に満了したということです。

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投稿者: 西川公平
2021-10-06 17:58
カテゴリー: 雑談
最近オンライン学会増えているけれど、相場が分からないからぼったくられてるんじゃないの?というお話。

元々twitterで書いてた話ですが、妙に評判が良かったので、ブログにもまとめておきました。
https://twitter.com/gestaltgeseltz/status/1307705316226678785?s=20

例えば、ZOOM社の会議システムのキャパは、1日に3億会議できるぐらいあるから、24時間で割っても毎時1200万会議できる。
これは、日本全ての貸し会議室のキャパよりデカイぐらいだ。
ちなみにZOOMは「コロナで会議が増えたから、サーバーのキャパを7ペタ増強しました」とか言ってる。
7ペタて、響きは可愛い単位やけど、7×1024×1024×1024メガの事やで。ちなみに1時間の会議データ量は200メガぐらいな。3700万会議分の増強な。
したがって国内最大の学会が、何万人かの会議をしようが、こゆるぎもしない。

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投稿者: 西川公平
2020-09-21 22:44
カテゴリー: 雑談
2020/05//31にLIVE配信されたwithコロナにおける コーピングレパートリー・バンクでは数多くのエントリーを頂き、ありがとうございます。

集められたコーピング・レパートリーの総数は3385個にのぼりました。

これらのコーピング・レパートリーを誰でも使えるように、アーカイブしてありますので、御覧ください。

今回は、このコーピング・レパートリーそれぞれに、数字コードを振る(コーディング)ボランティアを募集します。
どなたにでも可能だと思いますので、ご協力よろしくおねがいします。

必要なもの
・Microsoft Excel
・根気

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投稿者: 西川公平
2020-06-22 00:32
カテゴリー: テクニック
2020/05//31にLIVE配信されたwithコロナにおける コーピングレパートリー・バンクイベントについてのアーカイブなどです。

参加者から沢山のコーピング・レパートリーを募ることができました。
主催である社)CBTを学ぶ会としても、演者である伊藤絵美、西川公平としても、稲妻である青木俊太郎としても大満足です。

参加者も楽しみにしていることが、事前のフリーコメントをワードクラウドしてみて解った。
(↓クリックすると拡大します)
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投稿者: 西川公平
2020-05-31 21:21
カテゴリー: テクニック
1日目はこちら。
2日目はこちら。

今日は会場に早く着いたので、朝から大学前の喫茶店で、ノートルダム女子大(カトリック)と、京都女子大(本願寺)と、同志社女子大(プロテスタント)の違いについてレクチャーをうける。一番古くからあるのが京女、一番新しいのがノートルダムで戦後作られたらしい。英語教育でならしている私学なので、ある意味富裕層の子女が通うというか、京都市内の大学から「マネージャーになりまんせんか?」みたいなサークルの勧誘なんかが来ても、京都大学のサークルぐらいでないと相手してくれなくって、「ふん」という感じで、冷たい感じだったらしい。
まあ、三日間通っても、テスト休みだそうで、一切女学生とは出会ってないですけれどね。

聞きつつ打ってると、それに専念してしまって、自分なりの考えが自生する隙間がなくなっちゃうなと思った。
まあでも、こうして誤字チェックしながら読み返すと、ああ、そういう事かと思ったり、ここなんだか判らねえなと思ったり。

3日間で48000字という事は、400字詰め原稿用紙で120枚やな・・・
手の甲が痛いわ。

久しぶりにミーハー写真も撮りました。
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左がLinsey Atkins(CP)で、右がMaria Ganci(PSW)

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投稿者: 西川公平
2020-02-25 01:19
カテゴリー: テクニック
Family Based Treatment研修参加記二日目です。

調子に乗ってたので、ヤバイほど長いです。1日目の倍ほどあります。

1日目の感想はこちら

昨日も思ったんだけど、読んでる講師が普通に臨床の人で、学者感が無いのがとてもいい。非常に実践的な話が多い。調べたらわかるようなくだらないエビデンス話に研修の分量を咲かれることが無い。ダイレクトに治療法からスタートだ。

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投稿者: 西川公平
2020-02-23 20:46
カテゴリー: テクニック
今日から三日間Family Based Treatmentについて、ガッツリ習ってきたので、備忘録とか、感想とかを書いてみます。

現状走り書きなので、まとまっておらず、すこぶる長いです。

講師の言ったことと、通訳者の言ったことと、私の考えたことの区別が判り難いと思いますが、根本的には全部私の感想程度なものだと思ってください。
むしろ詳しくは、専門書を買って読んで下さい。
https://amzn.to/2PhmPzI

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投稿者: 西川公平
2020-02-23 20:43
カテゴリー: 様々な困りごと
認知行動療法は心の病に対してそれなりに有効ということだが、それなりに有効な全ての治療には、それなりに有害な一面もある。
逆に言えば、毒にもならないものは、薬にもならない。

しかし、認知行動療法において、きちんと有害事象の報告はされていない気がする。
「こんなことしたら、こんなふうに良くなりまっせ」
ばっかり言ってることが、むしろ
「都合の良いことばっかり言いやがって」
と、認知行動療法以外の治療法からの信頼性を損ねていることもあるだろう。

そんなわけで、認知行動療法で、どんな有害事象が発生しうるか考えてみたい。

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投稿者: 西川公平
2019-12-31 14:39
カテゴリー: 雑談