2009/04/07: 子どものCBT

未成年に対する心理療法について

最近は何かのはずみで子どもの困り事が持ち込まれることが多い。
不登校とか、アスペルガーとか、強迫症状とか、家で暴れるとか、まあ大体そんな感じ。
守山の小児保健医療センターあたりからの紹介も増えてきてるからだろうか?

スクールカウンセラーをやっていた頃はよく子供をみていて、行動療法学会で児童思春期の認知行動療法のワークショップをやったこともあったけど、実際のところ私は特に子供の専門家では無い。

大体において子供の臨床はよほどでない限りそんなに難しくないというか、親も協力してくれるし、学校も協力してくれるし、病院も手厚いし、子供自体は素直だし、大人の言う事を聞くし、困る事がない。
多分、お医者さんと患者さんの力関係の差が言う事を聞かせる形になるように、カウンセラーと子どもの関係も実に治療の入りが良いんだろうなと思う。

とりあえず来ていた不登校の子どもたちの何人かは新学期から無事に登校できそうで良かった。本人に「新学期に合わせて治してきたの?」と聞いてみたけど、違うそうだ。

上のように書くと、あたかも私の腕が良いように聞こえるけど、実際のところ子供は治るのが早いと思う。自然治癒力が高いというか、怪我だってすぐ治るよね。大人の臨床に比べたら一足飛びに良くなるので、介入の効果というより、なんかもーちょっと違うものが作用してるんじゃないかなあとも思う。それこそプレイセラピーで扱ってるような何かかも知れない。

プレイセラピーとか全くしないけど。

ひとつ認知行動療法が子どもに向いている点を言えば、事態をややこしくしないというのがあるかもしれない。
すっきりした目標設定ですっきりした介入なので、子供受けするのかなと思う。

なんかCBTセンターに来る前に、色々なところで色々ややこしいことを言われて、にっちもさっちもいかなくなっている親御さんとかを見ると、残念な気がします。

あとまあ、雑感つながりで言えば、子供の問題は子供のうちに、つまり治りやすい内にさっさと解決しておいた方が良いと思います。
大人の臨床をしていて、「中学校時代から不登校で、・・・・」と来歴を語られると、もーちょっと誰か何とかせんかったんかいな・・・と思う。
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投稿者: 西川公平
2009-04-07 22:24
カテゴリー: 様々な困りごと

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