2007/06/12: ::認知療法・行動療法について:: について その7

2ちゃんねるの::認知療法・行動療法について:: スレッドを見て思った事を1日5つ言及してみるスレッド.
なるべく是非を問わずに、利用者からの疑問に答える形で進めたいと希望している。現在737〜815まで。

Q31、結婚するまでは鬱の度合いも微々たるものでしたが、最近特にひどくなりました。認知療法を始めてから、必死でプラスに考えるように努力しているつもりでした。でも旦那がそばにいたら、どんなにプラスに考えても、すべて傍から否定するんです。そしてそれに対して私がいくら正そうとしても、旦那は自分から謝る事は絶対にしません。それゆえ、自分が悪いような気がしてならなく、今に至ります。別れなければ治らない気がしてなりません。
A31、認知療法的には書かれている部分のほとんど全ては「自動思考」に含まれます。ちなみにこの場合の「状況」は「旦那と会話した」です。もし「自分の考え」が自分にいやな気分をもたらすのであれば、違う気分をもたらす違う考えに自分で変更可能だというのが認知療法のスタンスになります。また必死でプラスに考えるよう努力する事は、認知療法とは無関係の努力です。

Q32、もう十年くらい前の話になりますが、私の不在中父が勝手に部屋に入り、中を滅茶苦茶にするという事件がありました。・・中略・・その事件自体思い出すことが少なくなっても行動パターンは同じで、色々怯える結果となってしまったのだと思い当たりました。認知の歪みって恐ろしいですね。ずーっとそれに縛られていたのです。
A32、認知行動療法をやっている最中に、目から鱗が取れるような勢いで、現在の困難と関連する忘れていたかつての嫌な出来事を思い出して語られる人は何人かいます。別の療法ではおそらくカタルシスと呼ぶのでしょうが、認知療法では、・・・呼び名が無いですが、あえて言えば「跳躍的認知再構成」とでも言えるでしょうか。しかもそれが結構パリッと現在の生活の変化をもたらすみたいなので、人間の記憶というものは不思議なものですね。
しかしいずれにせよ、日常の細かな考えなどを不愉快な気分を起こさない方向に修正していく過程で勝手に起こることであって、認知療法でわざと目指すべきものではありませんが、日々の認知の修正こそがそれらの跳躍を招いたのだとすれば、地味な努力は必要かと思います。

Q33、自分に都合良く考えるのが認知療法ですか?それを是とすると自分勝手な人間がますますそうなってしまう気がします
A33、自分に都合良くも悪くも、バランスよく考えるのが認知療法です。小さなミスにびっくりするぐらい沢山恐縮して謝る方がいるとすれば、「もう少し軽く謝っても相手は怒らない」の方がバランスが良い(=適応が良くなる)かもしれません。しかしバランスが良いかどうかセルフでやっていると中々判断しづらいところがあると思います。身近な人に「こういう時、こう考えたんだけど、考えすぎかなあ?」と相談してみましょう。
また、いずれにせよ「すごく恐縮しまくる人」⇒CBT⇒「すごく厚かましい人」みたいな大変身はありません。認知行動療法は認知や行動を扱うのであって、性格の様なものは扱いません。病気で性格が先鋭化していたのだとすれば、おそらく「割と丁寧な人」あたりに病全性格の落ち着くだろうと思います。

Q34、今まで「歪みの修正=単一の新しい見方」だと思ってた節が強かったと思うのねん。でもそれには限界あったかな、と思う。
A34、それでいける人(違った見方で行こう⇒おっしゃ、そうしよう)はそれでいいと思います。しかし割と多くの方が「今までの見方⇔作った見方」で綱の引っ張りあいをされるようです。そのパターンはそもそも理想と現実の引っ張り合いを多くしていたからクセづいているのでしょうか?
そんな場合は、両者を折衷するという合理的思考の作成をするか、あるいはまったく別のやり方をするか、ともかく何かひねりが必要です。

Q35、過去の問題から発生した現在のネガティブな自動思考に対しても困っているので、それに対しては認知療法を使ってみたい。過去に起きたことと現在起きていることは全然違うから。
A35、現在の自動思考の「出自について」はコストをそれほど割かずに、「変化について」なるべくコストを割かれると良いと思います。過去と言われているものはおよそ現在の「記憶の再生」という現象であって、その再生現象をどうにかするためにCBT的に色々な対処を取れる可能性があります。
また現在がよりハッピーになれば、再生現象も収まる方がほとんどです。
投稿者: 西川公平
2007-06-12 16:17
カテゴリー: 2ちゃんねる

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