2009/01/06: 朝が苦手という悩み

朝が苦手という悩みはよくある。特にうつ病で日内変動(朝が最も辛く、夕方にかけて楽になってくる。夜は寝られない)がある場合などは、なおさらだ。
最近は朝じゃなくて晩に辛いうつもあるとか、非定型うつがどうとか言いますが、晩に辛いのは不安と焦燥じゃないかなと思う。つまり古い病名でいうところの神経症的な人は晩に辛いんじゃないかな?

まあ、それはさておき、朝にうまく起きられないという問題にどう対応するかという話。


とりあえず、過眠状態(一日中だらだらと布団の中に入っている)があるかどうかによっても微妙に対応が異なる。そういう人は夜の眠りと昼の起きるのの覚醒水準のギャップが小さそうな人だなと思う。
そんな場合は「朝起きる」とか「何時に起きて」とか、「朝の調子」とかより何より、起きてる時にもっとちゃんと起きる(覚醒水準を上げる)事をして、昼と夜のギャップを大きくしていく方がいい。何時に起きてもかまわないけど、とにかく起きたら布団から出て、着替えて、ご飯を食べて、歯磨きをして、(できれば)外出して、(もっと頑張れば)散歩する。

はその人が定期的に朝起きて何かをしなくてはいけない、どこかに行かなくてはいけないという場合と、そうではない場合(たとえば働いていないなど)によって、対応も少し異なってくる。
まあ、後者の場合「朝が起きられないから、こんなんじゃ働けない」と考えているというのもあるが、昼からとか夕方からの仕事もあるにはあるので、リハビリがてらそういうものをするのも一つの手だ。

しかし、朝が辛い事はどちらかと言えば朝に何かを直接するというより、朝以外の時間の過ごし方などを工夫するという間接的なやり方の方が多いと思う。

おそらく、一番関係が深いと思うのは、質の良い睡眠がとれているかどうか。
朝が辛いのは、睡眠段階の深い所が本来am1:00〜3:00ぐらいに来るはずなのに、そこで中途覚醒などしていて、結局深まるのがam6:00〜8:00ぐらいになってしまい、寝ざめも悪く調子も出ないという睡眠覚醒のリズム障害がある場合。しかし、睡眠そのものを深めるように睡眠中に働きかけることはできない。

となると結局、昼の過ごし方や寝る前の過ごし方をどうにかする以外にはない。
基本的には、昼はよく起きること、寝る前はリラックスすることが大まかな方向性になる。
細かに言えば、・・・結構あれこれ工夫のしどころがあると思うけど、それは個人の生活様式に合わせての事だから、一概には言いにくいなあ。たとえばアロマでリラックスする人もいれば、単に臭い人もいるだろうし。

なんにせよ学生時代に脳波を取ったりしていた事が、若干不眠に強いカウンセラーとして身を立てている原動力かもしれない。いつか「上手に寝られない」という悩みについてホームページにまとめてみたいもんだ。
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投稿者: 西川公平
2009-01-06 12:49
カテゴリー: 様々な困りごと

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