2007/06/12: ::認知療法・行動療法について:: について その3

2ちゃんねるの::認知療法・行動療法について:: スレッドを見て思った事を1日5つ言及してみるスレッド
なるべく是非を問わずに、利用者からの疑問に答える形で進めたいと希望している。
現在272〜413まで。

Q11、認知療法に不向きな人、効かない性格とかはありますか?
A11、こればっかりはやってみないと判らないと思います。「この人あんまり向いてないかな?」と、施術者が勝手に思う方でも、上手に認知療法をされる方もいるし、逆もあるし、何とも言えません。
認知療法といっても、よく流行っている5つのコラム以外に色々あるし、行動療法的な技法も非常に数多くあるので、沢山試して見られたら良いと思います。

Q12、認知療法に取り掛かっても良い時期、悪い次期などありますか?
A12、これは難しいというか、例えば重度のうつの方がいきなり自分の思考の不都合な点を列挙してガンガン訂正しようとしたり、パニックの方がめっちゃ難しいエクスポージャーに挑戦したりするのは、時期と課題があってないという事になります。だから答えとしては、「時期としてはいつでもOKだが、時期に応じた課題でないと大変」という感じでしょうか。
経験的には生活機能(GAF)が低い方程シンプルな行動的技法を用い、それなりにGAFある方は認知行動的な技法を使います。

Q13、認知療法に取り組む事に主治医が賛成しないのですが、どうしたら良いですか?
A13、主治医がCBTに明るくない、CBTの前に何か取り組むべき事がある、自分の病院のサービスとしてCBTを提供するつもりは無い、などと色々考えられます。いずれにせよ主治医の先生とコミュニケーションを増やす必要があるかもしれません。
例えば、どうであればCBTに踏み出しても良いと主治医は思っているのか、主治医のCBTのトレーニングはどれぐらいか、外部にオファー先を持っているか、等を尋ねてみると良いでしょう。

Q14、生活全般に漠然とした不幸感があるのですが、これといって具体的な場面がないのでコラムに書けません。どうしたらよいでしょう。
A14、とりあえずはそんな自分を受け入れるところから始めて、5つのコラム以外の行動的技法、例えば活動記録をつけるとか、何か嬉しい事に1つずつに取り組んでいくとかされるのが良いと思います。

Q15、頭の中で考えるより何かに書いた方がいいですか
A15、断然そっちの方が良いと思います。書く事の良いところは、視覚を使えるので客観性が増す、くり返し何度も同じ道を通らずにすむ、書く行為がいつもの不都合な思考や行動を妨害する、合理的思考を記憶に残しやすい、etc.沢山あります。
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投稿者: 西川公平
2007-06-12 15:45
カテゴリー: 2ちゃんねる

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