2007/06/12: ::認知療法・行動療法について:: について その1

2ちゃんねるの::認知療法・行動療法について:: スレッドを見て思った事を1日5つ言及してみるスレッド
なるべく是非を問わずに、利用者からの疑問に答える形で進めたいと希望している。
現在1〜162まで。

Q1、認知療法・行動療法を施術している人/場所は少ないか?

A1、それは大変少ないと思われる。
2005年国内の3つの府県の全ての心療内科・精神科(約200施設)を対象に取られたアンケート調査によると、
CBTを「ある程度知っている」と答えた施設は全体の17.4%
CBTを「ある程度使っている」と答えた施設は全体の8.3%
CBTを「およそ何%の患者さんに使用しているか」の質問に0%の回答をした施設は全体の90%
ですから。

Q2、CBTを医者は知らないか?
A2、先のアンケートでも、知っていると答えた医者は17.4%であるし、またCBTの施術者で最も多い職種は"医師"なので、1/6の医者は知っていると思われる。

Q3、自習本の"ひとりでやれる"ってうたい文句は本当か?
A3①、ひとりでやれた人は私の所に来ないので正直判らない。しかし2ちゃんねるのスレッドなどweb上の情報を利用している人がいる様子なので、その人たちが「できた、効いた、治った」などと言っている事を信じれば本当。
A3②、読書療法(Bibliotherapy)はうつ病やパニック障害などで、しばしばエビデンスを取りざたされている。でもしゃきっとしたエビデンスではない。

Q4、論理療法や認知療法でクライエントがカウンセラーに指摘される「イラショナル・ビリーフ」や「認知の歪み」などは果たして本当に指摘に先立って存在していたのか
A4、それはわからない。おそらく、よりスキーマ好きなアプローチをする施術者ほど、そのような仕組みが面談に先立って元から存在しており、生活を阻害していたと主張しがち。
しかし認知療法でも論理療法でも、「ある思考」に対して反論していこうとする際、その「ある思考」がなんだかぼんやりしているより、きゅっと核を持ったものである方が反論しやすいと思う。
ゆえに、技法上の必要性から「イラショナル・ビリーフ」や「認知の歪み」をあるとした方がやりやすい。

Q5、認知療法の落とし穴は「ボーダーが自分を鬱だと思い込む」⇒「鬱として認知療法開始」⇒「治らない」だ
A5、人格障害はⅡ軸のものだが、多くの方はⅠ軸症状(うつ的なものや不安に基づくもの)に困っており、生活の不便がある。まずこのⅠ軸症状に対してCBTを適応させていく事は有益な事だと思う。また、Ⅰ軸症状がおよそ片付いてから、Ⅱ軸症状にアプローチする方が良いと思う。なぜなら当初Ⅱ軸症状だと思っていたものが、Ⅰ軸症状の消失と共に消えている事があるから。
投稿者: 西川公平
2007-06-12 15:38
カテゴリー: 2ちゃんねる

Comments

コメントはまだありません。

Add Comment

TrackBack

トラックバック

トラックバッックはありません。