2007/06/12: メンタルヘルスの早期発見、早期治療

開業カウンセリングの目的の一つ

こないだカウンセリングをしていて、ある企業さんからいらっしゃった方で、まだ医療機関にかかってなかった精神疾患をお持ちの方に、医療機関のサービスを紹介して、実際行ってもらえる事になった。
いわゆる紹介という形で医療機関と連携する事は結構ある。こないだ数えてみたら、紹介状を書いたら約80%以上は診療情報提供書が帰ってくるという事がわかった。中には「カウンセラー風情に情報提供を返さない」というドクターもいるので、もう少し多いかもしれません。

こーゆーのが割と嬉しいというか、TVやCMなんかで精神疾患や向精神薬について流してたり、インターネットの情報も増えてきているとは言っても、まだまだ精神科医療に対する偏見というか、敷居は高い。
敷居が高いと治療の開始が遅れ、本来治るべき疾患が治らなかったりする。
うつ病なんかも本当に薬がよく効いて早く治る病気なんだけど、ずい分手ひどく進行してから病院に来る人ばかりで、とても残念に思う。
実際、素人目に見ても「こりゃあ酷いな」となって、確実にうつ病だと分かるようになってから病院に来るのは、かなりの状態だ。即休職どころか、即入院もあり得る。手おくれとは言わないけれど、その分かなり長引いてしまう。
逆に早く行けば、サクッと病的でない頃の思考・行動パターンを思い出すことができるので、早々と治る事が出来る。

だから「発病からすごく素早く病院を利用し、すごく素早く回復する」という事の手助けが出来た時はとても嬉しい。これが嬉しいという事は、おそらくこれが私のセンター開設の目標なんだろう。

そのための必須条件である、早い段階でカウンセリングを利用してもらうという事が出来るように、企業との連携を進めていければ良いなあと思う。

そんなわけで、精神科医療の情報を病院の前で紹介して、誤解の無いように医療機関につなげていく事は、CBTセンター創立のひとつの目的です。

もう1つの目的は、CBTの普及やCBTの施術によって薬物難治性の方に応対する事だけど、まあそれは追々やっていこうと思う。
最近ではたまに「認知行動療法を施術してください」と、医療機関から紹介が来る事もあって、それもそれでめでたいことだ。
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投稿者: 西川公平
2007-06-12 14:34
カテゴリー: 開業カウンセラー

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