2007/06/12: CBTセンターを開業してみて

病院と開業の違い

そもそも病院でカウンセラーをしていたときは、薬物療法に著効が無く、どうにも難しいケースを多く担当していた気がする。
後は話の長い人と二軸のある人だろうか。産前産後の薬物を入れられない方も時々回ってきた。

しかし産業カウンセリングを始めたり、開業してみたりすると、ずい分と趣の違う方々がカウンセリングを利用しているように思う。
おそらく母集団が違うのだろうが、健康部分が多く、そちらに働きかけることで不健康部分のコントロールがつきやすい人の割合が多い。
私が個人的に好きでなかった思考記録表なども、このような一般ベースの利用者さん(つまり病院でドクターがフィルターをかけた重たい目の患者さんでは無い)に対しては、結構有効な選択肢だなあと思う。
そういう意味ではカウンセラーの視野は狭い。自分が担当するエリアが限定されていればいるほど、効果を上げるためメソッドは特化していくだろうし、半面応用が利かなくなる。

なんにせよ病院の奥でカウンセリングをしていたことが、一般的な開業カウンセリングにも応用が効いて良かった。
母集団の違いは何となく感じていたので、はたして応用が効くのか結構ドキドキもんでしたが、今のところ「病院の応用」というレベルで適応できている。
少しずつ開業カウンセリングの方を伸ばしていって、開業カウンセリングという状況に特化したメソッドを開発していきたいもんだと思う。
また、近隣の精神科や心療内科から、認知行動療法を必要とするんだけど、施術者がいないという残念な状況を減らすためにも、積極的に認知行動療法の必要な患者さんを受け入れていきたいと思う。
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投稿者: 西川公平
2007-06-12 13:55
カテゴリー: 開業カウンセラー

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