2014/10/05: <強迫性障害ピアサポート>を開催しました!

本日,当センターに来所されている方で強迫性障害の方を対象としたピアサポートグループを開催いたしました。

第1回となる今日は,4名の方にご参加いただきました。大変な盛り上がりをみせましたので,ここにご報告させていただきます。


と,その前に,【ピアサポート】と【強迫性障害】について,少しご説明します。

ピアサポートとは,似たような困りごとを抱えている方が少人数で集まっておしゃべりをする場所のことを指します。

強迫性障害とは,平たく言えば,「わかっているのにやめられない,ついやってしまう」症状のある疾患です。
汚れが落ちていない気がして何度も手を洗う,鍵をかけたはずなのにかけたかどうかの確証が持てず何度も確認する,自分が誰かに害を及ぼしたのではないかと怖くなる,嫌・不道徳な考えが頭に浮かび打ち消そうと儀式を繰り返す,不完全な状態がとても居心地悪く感じる,他の人が気にしないようなものにもとらわれてしまう・・・などなど,多彩な症状がある病気です。最近テレビでもよく紹介されるようになってきました。

強迫性障害の「わかっているのにやめられない」感じというのは,なかなか他の人に理解しがたいものがあります。
病気のことを告げ,「大変だね」と声をかけてもらい,心配をしてくれたり,気遣ってくれる人は多くても,「そうだよね。わかる。やっちゃうよね。」などと,共感してもらえる経験はなかなかありません。

そこで,今回開催したのが,強迫性障害のピアサポートです。
治療的なことは抜きにして,自分の困りごとについてみなさんでシェアしていただいたところ,「うんうん!」「わかる!」「あるある!」ばかりでした。
辛くてしんどいはずの症状の話であっても,みなさん笑顔で話されているのがとても印象的でした。

ここに参加者のみなさんの感想を載せさせていただきます。
※掲載に関して許可をいただいております。


<感想>

・まさか滋賀県でこんな機会があるとは思わなかったので,うれしかったです。
治療をしていく上で,1人じゃないと思えることはとても支えになると思います。意外と自分では気付いていなくて,悩んでいる人も話をすれば楽になると思います。他に悩んでいる方も参加が増えればいいなと思います。

・参加できてすごくよかったと思います。
 いろんな強迫の症状の方々に出会って,お話ができて,分かりあえた気がします。

・同じ病気の方とお話しする機会が初めてだったので,不安もありましたが,共感という今までなかったことがたくさんできて,うれしかったし,ほっとしました。来てよかったです。

・この病気で苦しんでいる人は自分だけではなく,自分は1人じゃないんだと思えました。病気のことをもっと世間に知って欲しいと思いました。



次回の第2回強迫性障害ピアサポートは【12月23日(火・祝)】を予定しています。

次回以降は,当センターに通っておられない方でも,医療機関で強迫性障害として加療されている方はご参加いただけるようにしたいと思います。

参加申し込み開始の際には,また追ってこちらにもご案内したいと思います。
第2回も,「あるある!」「わかる!」でみなさんが笑顔で帰れますように。
そんな会になるよう,お手伝いができればと思っています。
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投稿者: 栗原愛
2014-10-05 19:19
カテゴリー: 強迫性障害

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