2012/03/16: 強迫性障害の心理教育本

効率よくカウンセリングが進むよう、自宅学習用の本を御紹介することがあります。

最近は、この本で自宅学習するようお勧めしています。お世話になっております。
お手頃価格で、ちょうど良い厚みです。

エドナ・B・フォア氏の本も良いけど、紹介することをためらいます。理由その1は、分厚くて、自分でも全部読んでいないため…反省。理由その2は、分厚くて、強迫的に勉強して安心する不安低減行動を新たにさせてしまうのでは、という不安が私の中にあるため。


今日の方は、この本の購入されたことをきっかけに、精神科を受診し、医師の紹介でカウンセリングに来られた方でした。
福井CBTセンターは、利用者全体の約50%が精神科医師の紹介で来談されます。
強迫性障害をお持ちの方は、利用者さん全体の約30〜50%です。
こんな本があると、助かります。

また、この本の表紙は、ほのぼのした絵で良いですね。
パステルカラーで日本人に馴染む、フォア氏の本は原色で欧米人に馴染む?
そんな気がします。たんに、私の好みかもしれませんが。。

水色を背景に、白い鳥が同じ方向に飛んでいます。
“自由に、自分の飛び立ちたい方向へ。そのために、チャレンジしてみないかい”
そんなメッセージでしょうか?

変われるかもしれない、もう一度向き合ってみよう、チャレンジしてみよう。
今日の方も、こんなふうに、自分で考えを再構成されたわけです。
本人さんが主体となり、なりたい自分に向き合うことは、本当に大切で貴重なことだと思います。

私たちは、ニーズに応えなければです。頑張らない理由は無い。



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投稿者: 別司ちさと
2012-03-16 12:06
カテゴリー: 強迫性障害

Comments

arizono on 2012/11/22 2012-11-22 21:49

遅れましたが、拙著を紹介していただき、ありがとうございます。m(_ _)m
この記事がアップされたときも、コメントを書こうとしたのですが、送信できなかったのでした。

心理教育に利用していただければという思いもあって書いた本なので、このようなメッセージは嬉しいです。その分、認知行動療法の詳細は、治療者によって異なるであろうと、あまり触れていません。そのため、自分だけで治せるセルフヘルプを求める患者さんには、期待はずれかなとも思ってます。
でも、文も絵も含めて、患者さんに何らかの思いが伝わってくれたのなら、本望ですね。^^

ti on 2012/11/27 2012-11-27 17:06

コメントいただき、有難うございます。(上記、稚拙な文章ありましたので、少し直しました。)
ブログ内、コメントがうまく入らない時期ありました。失礼しました。

心理教育を終えた、次の段階なら、フォア氏本の部分読み、あるいは飯倉先生の薄い本もいいかもしれませんね。

ただ、その手前がまず必要なので、やはりこの本は有り難いです。
有名人のコラムも、ノーマライゼーションになり、助かりますm(_ _)m

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