2007/06/14: 子供の問題行動をめぐる言説

NPOひこね市民活動センターさんや、そのたNPOさんとの共同作業

本日は市民活動の一環として「子供を地域でどう支えるか」というパネルディスカッションのコーディネートをしてきた。
日常あんまり参与できておらず申し訳ないが、実は私はひこね市民活動センターの理事であったりもする。

基調講演の滋賀県立大学の松嶋先生をはじめ、パネラーそれぞれの立場から貴重な意見が出て、フロアからの鋭いご指摘もあり、Hotな意見交換会になったと思う。

用意しておいたパネルは6枚で、その中に「不登校は家庭の責任か」という刺激的なものもあった。
この辺を「まあ原因追求しても仕方ないし」という風なお茶の濁し方で進めていったところ、案の定フロアーから「そんなことでいいのか!」みたいな鋭いツッコミが入った。
「不登校の親の会」さんの立場としてみれば、いわばそのあたりを意見されるところは、まさしくアイデンティティーに対する質問になる。お二人で参加されていたんだけど、なかなか素敵なお答えで「『わが子が不登校である』という現実を見つめることなしに、あるべき姿を登校しているにだけもとめ、わが子の現在の現実に目を背けることになってしまっては、却って一歩も進めない。逆に不登校の原因についていったんおいて、現在の現実のわが子と向き合うことで、むしろ色々二人の関係は進み、再登校を含むよい変化が起こる」みたいな旨のことをおっしゃっていた。

コーディネーターというのは難しい立場で、あんまり喋りすぎてもいけないし、かといってまとめる為には働きかけなければいけない。やはりそのあたりはひとつの方向性の意見だけではまとまりようも無いといったところだろうか。
でも何とかまとめました。想定内の意見だし、むしろ活発な意見のやり取りは楽しいですね。

いずれにせよ子供が成長していく為に周りの大人に何ができるだろうかという大同があっての、技術的な小異があるのであって、それをお互いが認め合えば有意義な選択肢を増やすと思う。
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投稿者: 西川公平
2007-06-14 15:44

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