06/09: 強迫性障害の認知行動療法 1回目

個人的にやっているOCDの治療法について書いてみる。当たり前だけど、暴露反応妨害法です。

まず初回のカウンセリングで最も重要になってくるのは、アセスメントと動機付け。
アセスメントでは
①強迫症状を色々測ります。Y-BOCSとインベントリーを取ってます。
インベントリーは治療の具合を測るには適さないけど、全般的に聞けるので手軽。
そんなこんなをしながら、「不潔メインor確認メイン?」などと類推しています。
②ウツ症状を測ります。SDSとかBDIとかかな。まあ実際ウツっぽい人が多いんだけど、初期からウツにターゲットを絞って介入すべきか、OCDの動機付け面接を進めて行く事でナチュラルにウツがマシになってってくれる事を祈るべきか、若干見ながらやってます。
③OCDのもたらしている生活の不便さについて、具体的に質問していきます。OCDの無い生活を想像してもらったり、OCDの絵を描いてもらったり、動機付けというか、外在化というか、心理教育というか、ここが最も重要な地点だと思う。一般的なOCDの患者さんについて話をしたりして、病識を高めたり、疫学を持ち出して一般化したり、繰り返される"麻薬的"行動の説明とかしながら、「治療するぜ!!」という気持ちを高めていきます。
④家族面接の設定をします。
最初から家族が一緒に来てることもあるけど、そうでない場合は必ず一度以上家族と面談して家族教育するようにしている。家族が強迫行為の肩代わりをしている場合なんかは、必須
⑤大脳生理学的説明
ざっと神経学的な説明とか、神経伝達物質の説明なんかをします。器質的疾患ではなく機能的疾患なので、ちゃんと治療すれば治ります♪とか言っておく。
⑥薬物療法の説明
お薬と行動療法の併用が最も良いですよと伝える。SSRIの再取り込み阻害作用についてとかも説明。ずるいけど薬物療法の再発率については口をつぐむ。

この辺ではあんまり暴露反応妨害法の説明はしない
それはセルフモニタリング等等が済んでからの話で、いわゆるフットインザドア技法です。
インフォームドコンセント的にはあかんのかも知れんけど、脱落があったら元も子もないんで、ファーストエクスポージャーにはめちゃめちゃ慎重です。

そんなこんなしてるうちに第一回目のカウンセリングは終わる。
一回目の課題は大抵「毎日の強迫観念、行為、嫌悪程度、要した時間チェック表」で、1〜2週間分ぐらい出してます。
投稿者: 西川公平
2007-06-09 18:08
カテゴリー: 強迫性障害

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