06/14: 赤面症

赤面症について

赤面症という困りごとがある。思春期に多いのだが、思春期を過ぎても赤面症の人はいる。
社会不安障害の一種とも言えるし、醜形恐怖の一種とも言える。

特徴は
「赤面する事に対する(特に周囲からの評価に関する)恐れがあり、それが生活を不便にさせている」ということ。
別に赤面しても全然平気って人とか、顔は赤くなるが不便って程では無いって人は赤面症ではなくて、ただの赤面。
つまり赤面することに耐えがたい苦痛を感じており、それがゆえに何らかの日常生活上の不便があって、初めて赤面症といえる。

心理教育としては
人は時として赤面する事が普通
赤面しなくなる事を目指すのではなく赤面しても平気な事を目指すという目標
赤面している感覚と、実際の顔の赤さには相関が無いということ
自分の赤面している色はイメージどおりで無い事
等が説明される

本人さんは「天狗やポスト」ぐらい赤くなる事をイメージされているが、人体にそんな色は出せない

治療としては
・本人が赤面すると思われる場面をビデオで撮影し、客観的に赤面の度合いを見る
・上のビデオと本人の想像する赤さのギャップを確認する
・顔がわざと赤くなるようにして(自分で赤面できる人はそうする。できない人は奪取したり赤く見えるようなお化粧をしたりして、顔を赤くする)、コミュニケーション実験を行う
みたいな感じ。

そして、赤面に対する恐怖が、コミュニケーションを阻害していた分をさっぴいて、なおコミュニケーションが苦手という部分が出てきた時、必要に応じてソーシャルスキルズトレーニングを入れたりする。
また、かつての赤面した事による手痛い思い出などがあって、治療が進行しにくい様子であれば、それらの記憶に対して異なる意味を付与できないか試してみる。

いずれにせよ「赤面しながら、不安にならず、焦らずコミュニケーションができた」という経験をつむ事によって、そもそも赤面しなくなる。
ここが難しいところで、患者さんはたいてい「赤面しなくなること」を早くから望むんだけど、実際は「赤面しても平気になること」⇒「赤面しなくなること」というプロセスで治療が進む。このあたりの誤解がないようにインフォームドコンセントしておきたいもんです。
投稿者: 西川公平
2007-06-14 15:14
カテゴリー: 社会不安障害

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